現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

『SHOGUN 将軍』真田広之の20年と、私の5年

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ドラマ『SHOGUN 将軍』で
真田広之氏は
エキストラ一人ひとりにまで
所作指導を行いました。

 

主役の演技が完璧でも
背景に映る人の動きが
日本的でなければ観客は瞬時に気づく。

 

 

その違和感を
真田氏は許さなかった。

 

でもこの話で私が気になったのは
所作指導そのものではありません。

 

なぜそこまでやれたのか。

 

意志の力か。
プロ意識か。
ミッションか。

 

映画情報サイトや
エンタメメディアの
インタビュー記事を読んでいくと
もっと泥臭いものが出てきました。

 

ハリウッドでの20年間真田氏は
「日本人がおかしくない描写」にするため
孤軍奮闘を続けてきたそうです。

 

どのプロジェクトでも
できるだけ直そうとしていたが
一俳優としての限界を感じていた、と。

 

「ここ、こうなりませんかね……?」
遠慮がちにタイミングを見計らって
提案しても変えられないことが多々あった。

 

でもその悔しさは腐らなかった。

 

人脈になり、ノウハウになり
「何が間違っているか」を
見抜く目になった。

 

そして制作側が
「日本文化を本物にしたい」
と本気で考えたとき
真田氏に白羽の矢が立った。

 

権限は降ってこなかった。
20年間現場にい続けたから
権限のほうが追いついてきたのです。

 

 

 


使われなかったシステム

 

この話にたまたま触れた今日
私自身がひとつの区切りを
つけていました。

 

5年関わってきたシステムに
自ら引導を渡したのです。

 

 

使われなかったシステム。

 

その事実と向き合いながら
「自分のミッションって何だろう」
という問いが浮かびました。

 

最初の自己診断は
「行動力のなさがボトルネック」。

 

浸透させられなかった。
動かせなかった。
そう思っていました。

 

でも掘り下げていくと
構造が見えてきました。

 

部下のいない部長職で
関係構築の前にシステム導入を進めた。

 

強制力のない役割で浸透させることは
構造的にほぼ無理ゲーです。

 

知り合いには
社長を雪隠詰めにして
変化を起こした人がいます。

 

周りを巻き込んで
ボトムアップで
動かした人もいる。

 

その人たちと自分を
比べてしまっていました。

 

でも正直な感覚は
「ああなりたい」でも
「自分には無理」でもなかった。

 

「自分なりの動きようがある」。
それが本音でした。

 

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現場にい続けるということ

 

そこで前職のことを
思い出しました。

 

最初は正直
苦手だった製造業の現場。

 

でも職長と仲良くなり
その人にくっついて
工場内を歩き回るうちに顔が知れた。

 

 

信用ができてからは多少の無理強いも
冗談半分で聞いてもらえるようになった。

 

強制でも論理でもなく
関係性を先に作ってから
自然に動いてもらう。

 

これが自分なりの
浸透の仕方でした。

 

そして真田氏の話に触れて
気づいたのです。

 

複数のインタビューを
読み込んでいくと
見えてくるものがあります。

 

真田氏がプロデューサーの権限を
得られたのも同じ構造でした。

 

権限なしで遠慮がちに提案して
変えられなくて
それでもそこにい続けた。

 

その蓄積が
「この人になら任せられる」
という信頼に変わった。

 

翻訳者の条件は
語学力でも論理力でもない。
現場にい続けること。

 

私にはそれが足りていなかった。

 

今の工場のメンバーとは
接点がほとんどない。

 

なぜか。
それは私自身が専門の仕事に
逃げていたからです。

 

システムやITという
自分の得意分野に閉じこもって
現場に足を運んでいなかった。

 

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明日、塗料倉庫に行く

 

最近、塗料管理の相談を受けて
塗料倉庫に何度か足を運んでいました。

 

現場に足を運ぶには
それを毎日一回続けるだけでいい。

まずはそこから。

 

 

そういう結論に
自然とたどり着きました。

 

「ミッションとは何か」の答えが
「毎日塗料倉庫に行く」だった。

 

ミッションは
遠くにあるものじゃない。

 

今すぐできることから
目をそらしていた。
それだけでした。

 

経営と現場のあいだで
言葉が通じなくなっている場所は
どの会社にもあります。

 

そこに毎日足を運ぶ人が
一人いるだけで
流れは変わる。

 

私が発信している

IT参謀会話
ITを使う前に問うべきことがある

という言葉。

 

それは自分自身に
向けられた言葉でもありました。

 

明日、塗料倉庫に行く。
まずそれだけです。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。