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すぐ怒る人がいる職場で、DXが機能しない本当の理由

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「怒られるかも」が、情報を止めている。

 

ちょっと聞きたいって思った瞬間。
でも、何か聞けなかったことってありませんか?

「今、忙しそうやな」
「そんなこともわからないのかって思われへんかな」
「前に聞いたときも、なんかピリッとしてたし」

 

その「ちょっと」を飲み込んで、その人は黙る。

あなたの職場にも、いないでしょうか。


私が製造業でIT整備を始めたとき、
最初に考えたのは、効率化じゃなかった。

 

「聞けない人が、聞けるようにする」

それだけだった。

 

製造現場には、経験で動くベテランがいる。

 

そのベテランに聞けば5秒でわかることを、
若い人が半日かかえていたりする。

それは、気軽に聞けないから。


だからChatworkを入れてみた。

 

面と向かって話すには、空気がいる。
相手の顔色、声のトーン、タイミング。
全部が「あ、今は聞けない」という判断に影響する。

 

文字なら、ITを使えば、少し違う。

送るタイミングは自分で決められる。
即答を求められるプレッシャーがない。
感情が乗りにくいぶん、内容だけ届く。

 

Chatworkには、既読機能がない。
あえてつけていないらしい。

 

送った側も、受けた側も、
「見た?見てない?」のプレッシャーがない。

 

それが「送るハードルの低さ」につながっている。

仲が悪い相手とは面と向かって話したくないし、すぐ怒る人にはなかなか確認できない。

 

そういう現実を、ちょっとだけ回避できる。
それが私のIT活用の入口のひとつだ。


誤解してほしくないのだけど、
コミュニケーションをツールで済ませよう、という話じゃない。

 

Chatworkを作った山本正喜さんも言っていた。
評価面談も、キックオフも、
関係性を作る場面は対面でやる。
そういう機会は非常に大切だ、と。

 

チャットを使うのは、
その「本当に大事な対話」に集中するためだ。

 

判断が必要なとき。感情を扱うとき。関係を築くとき。
そういう場面は、ちゃんと顔を合わせてやる。

 

ただ、「ちょっと確認したい」「これ合ってますか」くらいの日常の小さなやりとりまで、全部対面じゃなくていい。

 

不要な摩擦を減らせば、本当に必要な対話に集中できる。
それが、私のつくりたい職場の姿だ。


「心理的安全性をつくろう」って掛け声は、最近よく聞く。

 

でも、すぐ怒る人が同じ空間にいたら?

掛け声だけじゃ、人は黙ったまま動かない。

 

ITで小さな摩擦を取り除くことで、
ほめ育も心理的安全性も、
はじめて本当に機能しはじめる。

 

思想とツールは、セットで動かすものだと思っている。


情報とは、企業の血液。

 

血が止まれば、組織はゆっくり壊死する。

 

血が止まっている場所には、必ず「聞けない理由」がある。

 

あなたの職場の若い人は今日、
何を聞けずに飲み込んでいるだろうか。

 

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お問い合わせ

中小製造業専門のIT参謀
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 ランディングページの制作支援
ITシステムの構築・運用のサポート
活動拠点 奈良県生駒市
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。