昨日6月21日(日)。
サッカーW杯グループステージ
チュニジア戦は4対0の快勝でした
前半4分に先制。
そのまま危なげなく後半も加点。
スコアだけ見れば完勝です。
でも私が気になったのは
チュニジア戦ではありません。
オランダ戦の引き分けの中身でした。

オランダ戦は2対2の引き分け。
そして
ボール支配率は日本40%。
オランダ60%。
持たれていた。押されていた。
それでも勝ち点を取った。
あのとき
「やっぱり苦しいな」
と見えた人と
「これは伏線だ」
と見えた人がいたはずです。
目次
オランダ戦を覚えてますか?
2度リードされて
2度追いつきました。
1度目のリードされた場面ですでに
「やっぱり厳しいな」と
感じた人が多かったと思いますが
「いや、勝ち筋は崩れていない」と
見えていた人もいました。
「ボールを持たれているのに
勝ち点を取れた」
そういう試合でした。
シュート数は
日本もオランダも10本。
日本はペナルティエリア内から
6本打っている。
押し込まれていたのは事実です。
でも「点を取る場所と方法」は
最後まで手放していなかった。
そして昨日のチュニジア戦。
前半4分に先制。
そのまま4得点。無失点。
2対0で折り返して
守りに入ることもできた。
でも後半もさらに
2点をもぎ取った。
オランダ戦では
劣勢の中で点を取る場所を
手放さなかった。
チュニジア戦では
優勢の中で攻める場所から
降りなかった。
状況はまったく違うのに
やっていることは同じです。
勝てる場所に集中し続けた。
それが2試合続けて機能した。
オランダ戦の後
オランダのファンの多くは
そう思っていたそうです。
過去の対戦成績。
FIFAランキングの差。
ヨーロッパの強豪という自負。
思い込みで結果を
先に決めていた人たち。
一方で欧州のアナリストたちは
冷静でした。
日本の主力は欧州リーグで
毎週オランダ代表クラスの
選手と戦っている。
日本代表が不利なのは
フィジカルと高さ。
でも規律と切り替えの速さで
その差は相殺できる。
だから「ドロー以上もあり得る」
と読んでいた。
同じ試合を見ていたのに
片方は「無理だ」と思い
片方は「勝ち筋はある」と
見えていた。
この違いは何か。
情報量の差ではありません。
経験の差でもありません。
構造を見ているか。
思い込みで見ているか。
その違いだけです。
うちは小さいから
大手には勝てない
人が足りないから
新しいことはできない
経営者からよく聞く言葉です。
でもそう言いながら
採用も教育もシステムもSNSも
全部やろうとしている。
これはボール支配率100%を
目指しているのと同じです。

よくある3つのパターンを
並べてみます。
【採用の悪循環】
人が辞める。
だから採用に走る。
でも教える時間がない。
仕事が属人化する。
負荷が偏る。また辞める。
【社長の悪循環】
幹部が育たない。
だから社長が判断する。
判断基準が共有されない。
全部社長に戻ってくる。
社長がもっと忙しくなる。
【売上の悪循環】
売上が上がらない。
だから新規を取りに行く。
既存のフォローが手薄になる。
クレームが増える。
新規どころではなくなる。
実は3つとも同じことをしています。
問題が出るたびに
その問題だけを潰そうとしている。
そして元に戻る。
なぜか。
本当の原因は別の場所にあるのに
目の前の症状に対してのみ
手を打っているからです。

採用が悪いのではなく
教える仕組みがない
のかもしれない。
社長が忙しいのではなく
判断基準が言語化されていない
のかもしれない。
新規が足りないのではなく
既存客の対応に追われて
動けないのかもしれない。
本当のボトルネックは1箇所です。
そこに集中するだけで
全体がうまく回り始めます。
以前ある企業の幹部研修を
手掛けたときの話です。
「新規のリストが作れない」
営業からそんな声が出ていました。
リスト作成に時間を取られて
アポ取りに集中できない。
よくよく調べてみると
営業が自分でリストを作り
自分でアポを取り
自分で訪問していた。
全部を1人でやっていた。
そこでこれをボトルネックとし、
事務方が時間を決めて一斉に
リスト作成をすると引き受けました。
これで営業はアポ取りに
集中できるようになった。
結果として売上が
前月比20%増になりました。
採用も増やしていない。
システムも入れていない。
新規の投資を全くせず
ボトルネックを見つけて
そこにだけ集中した。
それだけで全体が回り始めた。
ただし話はここで終わりません。
今度は事務方の仕事が
滞り始めました。
リスト作成の省力化が
次の課題になった。
ボトルネックは解消すると
次の場所に移るのです。
でもそれでいいんです。
「どこがボトルネックか」が
見えている状態と
「全部が問題に見える」状態では
打ち手の精度が
まったく違います。
日本代表はオランダ戦の時点で
すべてで上回っていた
わけではありません。
ボールは持たれていた。
押し込まれる時間も長かった。
でも「どこで点を取るか」だけは
最後までブレなかった。
チュニジア戦では
前半の2対0から守りに入れたのに
後半もさらに
2点を取りに行った。
劣勢でも優勢でも
やることが変わらない。
それが構造を持っている
ということです。
全部で勝とうとしなかった。
勝てる場所に集中し続けた。
御社の業界にも
大手がいるはずです。
資本力では勝てない。
人数でも勝てない。
でも勝ち点は取れます。
まず御社のボトルネックが
どこにあるか見つけてください。
そしてもうひとつ。
「うちには無理だ」という声が
社内のどこから出ているか
聞いてみてください。
その声こそが
いちばんのボトルネック
かもしれません。
御社のボトルネック、
一緒に見つけます。
追伸
日本時間6月26日(金)
午前8時キックオフ。
スウェーデン戦。
このスタイルを貫いてぜひ良い成績で
決勝トーナメントに臨んでほしいですね。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
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