
うちの社員は
指示しないと動かないんですよ
経営者の方と話していると
本当によく出てくる言葉です。
言われたことはやる。
でもそこまで。
自分から動かない。
気づかない。考えない。
だから人が育たないんだ。
こう嘆く社長の気持ちは
よくわかります。
でも私はいつも思います。

それって本当に「人」の問題ですか?
「動く人」と「動かない人」。
この差を聞かれたら
多くの人は
「やる気の差」
「能力の差」
と答えると思います。
私の答えは
どちらでもない。
先日の体験で
そのことを改めて実感しました。
Wi-Fiの機器更新を
業者にお願いしました。
ところが一部の
ゲストWi-Fi設定だけが
うまくいかない。
業者の方も時間切れで
「また来ます」と帰られた。
でも気になった。
来客がWi-Fiを使えない状態が
続くのは気持ち悪い。
時間を作って自分で
触ってみたら設定が通りました。
やり始めると
もうひとつ気づいたことがある。
機器更新のタイミングで
Wi-Fiカメラが
不通になっていました。
誰も気づいていなかった。
これも復旧させて
ついでにアングルを変えたら
前より格段に見やすくなった。
ここまできたら
もうひと押ししたくなる。
事務所のディスプレイで
常時表示できるようにしました。
すると
「あ、カメラ増えた!」
とすぐに気づいてくれた人がいた。
この一言が嬉しかった。
ゲストWi-Fiの設定。
カメラの復旧。
アングルの改善。
ディスプレイへの表示。
この4つ。
全部誰にも頼まれていません。
では私はなぜ動いたのか。
ITに詳しいから?
やる気があったから?
どちらも違います。
「こうなっていたらいいな」
という完成形が
頭の中にあったからです。
来客がすぐに
Wi-Fiにつながる状態。
事務所にいながら
現場の様子が見える状態。
その絵が見えていたから
足りないものに気づけた。
気づいたから手が動いた。
頼まれてもいないのに
動いた理由はそれだけです。
「指示待ち」の反対語は
「自発性」ではありません。
「完成形が見えているかどうか」
完成形が見えている人は
足りないものに気づく。
気づくから動く。
完成形が見えていない人は
言われた範囲で止まる。
範囲の外が見えないのだから
止まるのは当然です。
これは能力の問題ではない。
情報の問題です。
そして
言われたことだけで終わる。
予定していたことだけで止まる。
この「だけ」の繰り返しが
ボトルネックの温床になります。
「やる気がない」
「気が利かない」
社長がそう感じる原因は
ここにある。
「社員が育たない」
この症状の裏にある
ボトルネックは
社員の能力不足ではなく
「この会社は何を目指しているか」
という完成形が
共有されていないこと
かもしれません。
完成形が見えていれば
指示がなくても手が動きます。
見えていなければ
どれだけ優秀な人でも
言われた範囲で止まります。
あなたの会社の社員は
会社の「完成形」が
見えているでしょうか。
見えていないとしたら
それは社員の問題ではなく
完成形を届ける流れが
止まっているという
会社全体の問題です。
まず現状を整理したい方
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| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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