現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

「指示待ち」の反対は「自発性」ではない

LINEで送る
Pocket

会話

うちの社員は
指示しないと動かないんですよ

経営者の方と話していると
本当によく出てくる言葉です。

 

言われたことはやる。
でもそこまで。
自分から動かない。
気づかない。考えない。

 

だから人が育たないんだ。

 

こう嘆く社長の気持ちは
よくわかります。

 

でも私はいつも思います。

 

IT参謀会話

それって本当に「人」の問題ですか?

 

 


 

能力でもやる気でもなかった

 

「動く人」と「動かない人」。

 

この差を聞かれたら
多くの人は
「やる気の差」
「能力の差」
と答えると思います。

 

私の答えは
どちらでもない。

 

先日の体験で
そのことを改めて実感しました。

 

目次へ戻る

 

誰にも頼まれていない仕事

 

Wi-Fiの機器更新を
業者にお願いしました。

 

ところが一部の
ゲストWi-Fi設定だけが
うまくいかない。

 

業者の方も時間切れで
「また来ます」と帰られた。

 

でも気になった。

 

来客がWi-Fiを使えない状態が
続くのは気持ち悪い。

 

時間を作って自分で
触ってみたら設定が通りました。

 

やり始めると
もうひとつ気づいたことがある。

 

機器更新のタイミングで
Wi-Fiカメラが
不通になっていました。

 

誰も気づいていなかった。

 

これも復旧させて
ついでにアングルを変えたら
前より格段に見やすくなった。

 

ここまできたら
もうひと押ししたくなる。

 

事務所のディスプレイで
常時表示できるようにしました。

 

すると
「あ、カメラ増えた!」
とすぐに気づいてくれた人がいた。

 

この一言が嬉しかった。

 

ゲストWi-Fiの設定。
カメラの復旧。
アングルの改善。
ディスプレイへの表示。

 

この4つ。
全部誰にも頼まれていません。

 

目次へ戻る

 

「完成形」が頭にあるかどうか

 

では私はなぜ動いたのか。

 

ITに詳しいから?
やる気があったから?

 

どちらも違います。

 

「こうなっていたらいいな」
という完成形が
頭の中にあったからです。

 

来客がすぐに
Wi-Fiにつながる状態。

 

事務所にいながら
現場の様子が見える状態。

 

その絵が見えていたから
足りないものに気づけた。
気づいたから手が動いた。

 

頼まれてもいないのに
動いた理由はそれだけです。

 

「指示待ち」の反対語は
「自発性」ではありません。

 

「完成形が見えているかどうか」
完成形が見えている人は
足りないものに気づく。
気づくから動く。

 

完成形が見えていない人は
言われた範囲で止まる。
範囲の外が見えないのだから
止まるのは当然です。

 

これは能力の問題ではない。
情報の問題です。

 

そして
言われたことだけで終わる。
予定していたことだけで止まる。

 

この「だけ」の繰り返しが
ボトルネックの温床になります。

 

「やる気がない」
「気が利かない」
社長がそう感じる原因は
ここにある。

 

目次へ戻る

 

あなたの会社の社員は「完成形」が見えていますか

 

「社員が育たない」

 

この症状の裏にある
ボトルネックは
社員の能力不足ではなく

「この会社は何を目指しているか」
という完成形が
共有されていないこと
かもしれません。

 

完成形が見えていれば
指示がなくても手が動きます。

 

見えていなければ
どれだけ優秀な人でも
言われた範囲で止まります。

 

あなたの会社の社員は
会社の「完成形」が
見えているでしょうか。

 

見えていないとしたら
それは社員の問題ではなく

完成形を届ける流れが
止まっているという
会社全体の問題です。

まず現状を整理したい方
お気軽にご相談ください。

 

お問い合わせはこちら

 

目次へ戻る

 

 

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。