現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

ヤマダ×エディオン2.5兆円統合——あなたの会社でも起きている「静かな分裂」

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2026年6月5日(金)。

 

家電量販店最大手の
ヤマダホールディングスと
業界5位のエディオンが
経営統合で基本合意したと
発表しました。

 

 

日経新聞をはじめ
共同通信・朝日新聞・NHKなど
主要メディアが一斉に報じています。

 

「ヤマダデンキ」と「エディオン」。

 

テレビや冷蔵庫を
買ったことがある方なら
どちらも見覚えのある名前でしょう。

 

 

家電量販1位と5位が手を組んだ

ヤマダHDの年間売上高は
約1兆6900億円で業界1位。
エディオンは約7900億円で業界5位。

 

合わせると約2兆5000億円。
業界2位のノジマの2倍以上です。

 

AV・オーディオ・
ガジェット系の専門メディア
PHILE WEB」の報道(6月5日)によれば
統合後の店舗数は全国約1万店。

 

従業員は約3万6000人。
会員数は3600万人を超えます。

 

日本の人口の約3.5人に1人が
どちらかの会員double exclamationという計算です。

 

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なぜ手を組むのか——会見で語られた2つの理由

同日の記者会見で
エディオンの久保允誉会長は
統合の理由を具体的に語っています。

 

ひとつは仕入れの問題。
日経新聞の報道によれば
久保会長はこう語りました。

 

会話

海外メーカーとの取引を始めているが
年間の発注数がまだまだ足りない

つまり1社の規模では
海外メーカーと対等に交渉できない。

 

2社が束になれば
仕入れの量で交渉力が変わる
ということです。

 

もうひとつは物流。
久保会長は

会話
配送業者の不足、ネット販売の拡大で
全国的な物流の再構築が必要だ

との認識を示しています。

 

 

冷蔵庫やエアコンは
届けるだけでは終わりません。
設置して古い製品を回収する。

 

配送と設置を担う人手が
全国的に足りていない。

 

数字の上だけの統合ではなく
調達と物流という
「裏側のインフラ」を
共有することが狙いです。

 

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消費者が心配しているのは値段ではない

統合のニュースが流れた直後
SNSには反応が殺到しました。

 

エディオン発祥地・広島の
地方紙・中国新聞(6月4日)は
「SNSで反響広がる」
と見出しで報じています。

 

興味深いのは反応の中身です。

 

ポイントはどうなるのexclamation and question

スタジアムの名前は変わるのあせあせ (飛び散る汗)

そして

 

エディオンの接客の良さは残るのたらーっ (汗)

値段が安くなるかどうかよりも
「今までの雰囲気が
変わってしまうのではないか」
という不安の方が目立っていたのです。

 

消費者でさえ2つの会社の
「文化の違い」を肌で感じている。

 

なら中で働いている
3万6000人の社員は
もっと不安でしょう。

 

 

デロイト トーマツ
コンサルティングの調査
(2013年)によれば

日本企業のM&Aで
当初目標の80%以上を
達成できた企業はわずか36%。

 

3社に2社は期待された成果を
出せていない。

 

その最大の原因が
「組織文化の統合」の失敗
だと言われています。

 

契約は紙の上で成立します。
でも2つの組織を
「ひとつとして動かす」のは
紙では解決しません。

 

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これは大企業だけの話ですか

ここまで読んで

規模が大きい会社の話でしょ。
うちには関係ない

と思ったかもしれません。

 

私はDX支援の現場で
業種も規模も違う多くの中小企業に
関わってきました。

 

そこで繰り返し感じることがあります。

 

IT参謀会話

多くの中小企業では
経営者の考えが現場に届いていない。

会話
お客様第一ですexclamation

と社長は言っている。

でも現場は

じゃあなぜこの納期で
受けたんですかexclamation and question

と思っている。

 

会話
人を大事にしたい

と社長が取材で語る。
でもその記事を社員が
初めて目にしたとき

そんなこと考えてたの?
初めて聞いた

と思う。

社長が嘘をついている
わけではありません。

 

ただ社長が外に向けて語る言葉と
社内での日々の判断が
社員の目にはつながって見えていない。

 

言葉と行動のあいだに
ズレがあるように映る。

 

それが繰り返されると
社員の中に静かに
不信感が積もっていきます。

 

結果として経営と現場が
まるで別の会社のようになっていく。

 

これは外から見ると
よくわかります。

 

あなたの会社では
そうなっていませんか。

 

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「翻訳者」が入ると組織は動き出す

私が幹部研修で
ある会社に通っていた
ときのことです。

 

社長の考えは
私にもよくわかりました。

 

研修対象の幹部の話も
よくわかりました。

 

そして幹部たちが
感じていた違和感も
よくわかりました。

 

社長は外ではいいことを
言っているけれど
現場では違うじゃないか

どちらも嘘をついていない。
どちらも会社のことを
本気で考えている。

 

でもお互いの言葉が
そのままでは届かない。

 

そこで私は
双方の「翻訳」をしました。

 

社長には

IT参謀会話
現場からは社長の姿がこう見えていますよ

と伝え

幹部には

IT参謀会話
社長がああ言う背景には
こういう事情があります。
外部の人間である私からは
そう見えます。

と伝えました。

 

 

すると少しずつお互いの言葉が
届くようになりました。

 

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信頼が先。仕組みはその後

ここで大事なのは
順番です。

 

信頼関係ができる前に
情報共有ツールを入れても
誰も本音を書きません。

 

既読がつくだけの
チャットになるだけです。

 

まず人と人のあいだに
信頼のきっかけをつくる。

 

 

それは外部の人間が
間に入ることかもしれないし
対話の場を設けること
かもしれない。

 

そして信頼関係が
生まれ始めたら
それを仕組みに載せる。

 

チャットでもいい。
日報の形式を
変えるだけでもいい。
定例会議の進め方を
見直すだけでもいい。

 

先にシステムありきでは
うまくいきません。

 

「つながった」という実感を
仕組みで持続させること。

 

これが私の考える
本来のDXです。

 

ヤマダとエディオンは
約1万店・3万6000人の
組織でこの課題に挑みます。

 

あなたの会社では
もっと小さな規模で
今日から取り組めます。

 

経営と現場のあいだに
届いていない言葉は
ありませんか。

 

経営と現場のあいだの”言葉のズレ”、一緒に整理しませんか。

 

お問い合わせはこちら

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。