現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

資さんうどんの濃い味で気づいた「仕組みが定着しない理由」

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広島の実家に帰った翌日。
母親孝行の一日と決めて
朝から一緒に出かけました。

 

 


 

母が車の中でつぶやいた

 

車を走らせていると
母が窓の外を見てつぶやいた。

 

 

会話

あ、資(すけ)さんうどんや

 

北九州発祥のうどんチェーンで
最近すかいらーくグループに入り
全国に店舗を増やしています。

 

奈良にも最近できたらしいのですが
私はまったく知りませんでした。

 

母はなぜか情報通です。
車から見つけてつぶやくくらいだから
行きたいのでしょう。

 

「お昼ここにしよう」

 

 

初めての店に一人で入るのは
なかなか勇気がいります。
最近はタブレット注文の店も多く

 

お年寄りが一人で入るには
敷居が高い。

一緒だから入れました。

 

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濃い

 

席についてタブレットで注文しました。

 

 

母は肉ごぼ天うどんとぼた餅。
私は肉ごぼ天うどんと
カツカレーのセット。

 

 

ごぼう天は揚げたてで
歯ごたえもよくおいしかった。

 

ただ出汁を一口すすって
思いました。

 

IT参謀会話

濃いたらーっ (汗)

甘みも出汁も
しっかり輪郭があります。

 

うちの奥さんがいたら
「濃い!からい!」で
箸が止まっていた味です。

 

そのあと温泉に寄ったのですが
風呂を出たあたりから
猛烈にのどが渇いてきました。

 

母も同じだったらしく
二人で「のどかわいたねー」と
言いながら帰り道のセブンイレブンで
アイスを買いました。

 

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濃いのには理由があった

 

家に帰って気になり調べました。

 

資さんうどんの発祥は
1976年の北九州市。

 

港町。工場地帯。
汗をかく労働者が多い街です。

 

鯖や昆布や椎茸から取る出汁に
甘さの残るしっかりした味つけ。

 

あの濃さは
万人受けを狙った味ではなく

届ける相手が
最初から決まっていました。

 

面白いことに
店内のタブレットには
こんなCMが流れていました。

 

「今日何食べよ」
「資さんうどんでいいやん」

 

「これがいい」ではない。
「これでいい」です。

 

特別な日の特別な一杯ではなく
「今日もここでいいやん」と
選ばれる日常を目指している。

 

でもこの「これでいい」は
届ける相手が決まっていないと
成り立ちません。

 

全員に合わせて薄めた味は
「これでいい」にすらならない。

 

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同じ味なのに反応が分かれた

 

理由を知ったら
印象がまるで変わりました。

 

「また行ってみたい」と思った。

 

母はあっさり
「もう行かん」と
言っています(笑)

 

同じテーブルで
同じものを食べたのに。

 

味は変わっていません。
違いはひとつだけです。

 

「なぜ濃いのか」を
知っているかどうか。

 

理由がわかると
ただの「濃い味」が
「あの街の人に届けるための味」

 

に変わります。

 

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理由がある仕組みは残る

 

これは会社の中でも同じです。

 

私の会社では
NEXCO西日本の高速道路の
防食溶射工事を請けることがあります。

 

表面粗さも塗布量も
仕様で細かく決まっています。

 

面倒なルールに
見えるかもしれません。

 

でもその仕様の裏には
性能証明のエビデンスがあります。

 

「なぜこの粗さなのか」
「なぜこの量なのか」

 

理由がある。
だから現場は守ります。

 

理由のある仕組みは定着する。

 


 

では社内に目を向けたときに
どうでしょうか。

 

「なんでこんな手順があるんだ」
「このルール意味あるの?」
「前からこうだから」

 

そう言われている仕組みは
理由が伝わっていない
濃い味と同じです。

 

仕組みそのものが
間違っているのではありません。

 

「なぜそうするのか」が
届いていないだけです。

 

理由が届いていない仕組みは
食べた人の半分が
「もう来ない」と言って

 

離れていく味に似ています。

 

御社の仕組みの中に
理由が届かないまま
動いているものはないでしょうか。

 

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仕組みの「なぜ」を
言葉にするところから。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。