現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

胃カメラで気づいた「当事者には見えないもの」

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前回の記事で書いた
ピロリ検査陽性の話。

 

母の終活を手伝っていた私が、自分の終活を考え始めた日

あれから数週間。
ついに胃カメラの日が
やってきました。

 

検査日が近づくにつれ
憂鬱な気持ちは
日に日に大きくなります。

 

でも意外なことに
これまでのような大きな不安や
「病気だったらどうしよう」
という妄想はあまり浮かびませんでした。

 

以前の私なら
検査前日は眠れないくらい
考え込んでいたはずです。

 

何が変わったのか。
その答えは検査台の上で見つかりました。

 

※胃カメラ用の穴あきマスク着用

 

 


マウスピースで涙目になった私

病室に入り
看護師さんの説明を受け
何やら苦い薬を飲まされました。

 

ベッドに横になり眼鏡を外しました。
看護師さんも先生らしき人も
ぼんやりとしか見えません。

 

そしてマウスピース装着。

 

胃カメラを通すために
舌を押さえる構造になっているらしく
装着した瞬間に
「おぇ」とえづきました。

 

これでカメラは無理泣き顔
入ってきたら吐くかもしれんたらーっ (汗)

ところが不思議なことに
そこまで緊迫した空気は感じず
自分自身も妙に
落ち着いていました。

 

そしてもっと不思議なのは
えづいて涙目になりながら

 

IT参謀会話

あーこの状況
写真撮っときたいな

と思っている
自分がいたことです。

 

※これはイメージ画像です。

 

苦しんでいる自分と
それを横から眺めている自分。

2人の自分が同時にいる。

 

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気がついたら検査は終わっていた

その直後に鎮静剤の点滴が始まり

気がついたら見知らぬ天井。

 

 

近くにあったスマホを見ると
小一時間が経過していました。

 

どうやら胃カメラは
終わったらしい。

 

前回は鎮静剤なしで
えらい苦しい思いをしましたが
今回は拍子抜けするほどあっけない。

 

のどもお腹も
何ともありません。

 

検査結果は

「健康な胃です」と

その場ですぐに無罪放免。

 

数週間かけて膨らませた
あの不安は何だったのか。

 

苦しみの大半は
現実ではなく
想像の中にありました。

 

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毎日書いてきた私に起きた変化

振り返ってみると
あの検査台の上で
【私】は確かに2人いました。

 

えづいて苦しんでいる自分。
それを横から

「おもしろいな」

と眺めている自分。

 

これはたぶん
毎日ブログを書いてきた
副産物です。

 

毎日書いていると
出来事を経験しながら
同時にそれをネタとして
観察するクセがつきます。

 

つまり当事者でありながら
同時に観察者でもある
という状態。

 

それがいつの間にか
身についていました。

 

だから検査台の上でも
パニックにならず

「これはネタになるな」

と考えている自分がいた。

 

以前の私なら不安に呑まれて
それどころではなかったはずです。

 

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不安に呑まれる経営者と一歩引ける経営者

今の製造業は
厳しい状況にあります。

 

イラン情勢の影響で
資材は高騰し
入手そのものが難しくなっている。

 

 

この先どうなるか
誰にもわからない。

 

その不安は
胃カメラ前の私と
同じ構造です。

 

確定していない未来を
想像で膨らませ
動けなくなっている。

 

問題が起きたとき
不安に呑まれて
目の前のことしか見えなくなる。

そういう経営者がいます。

 

一方で一歩引いて

「これは何が起きているのか」
「流れはどこに向かっているのか」

と観察できる経営者もいます。

 

 

その差は大きい。

でも一歩引くのは一人では難しい。

 

目の前の現場を回しながら
同時に全体を見るのは
当事者であるほど困難です。

 

私にとっての
「もう一人の自分」は
毎日書く習慣から生まれました。

 

経営者にとっての
「もう一人の自分」は
第三者が担うこともあります。

 

以前ある会社の
経営幹部向け研修を
担当していたときのこと。

 

社長は私にこう言います。

会話

あいつはここが足りない
こいつはこうすべきだ

一方で幹部たちは
私にこう話してくれます。

自分たちなりの理由がある
こういう想いでやっている

 

どちらも本気です。
でもその2つは
たいていずれていました。

 

 

社長は現場を見ているつもりで
自分のメガネを通してしか
見えていなかった。

 

幹部たちの声は
社長には届いていなかった。

 

私がやったのは
特別なことではありません。

両方の話を聞いて
そのズレを見せただけです。

 

でもそれは
当事者にはなかなか見えない。

 

中にいる人には
自分のメガネがかかっていることすら
わからないのです。


 

不安に呑まれそうなとき
一歩引いて全体を見る。

その視点を一緒につくりたい方。

一度話しましょう。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。