現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

盆灯籠を見て気づいた、会社の「当たり前」の話

思索ノート

LINEで送る
Pocket

この週末は広島で一人暮らしをしている
母の様子を見に来ています。

 

立ち寄ったセブンイレブンの前に
盆灯籠が立っていました。

 

 

竹と色鮮やかな紙でできた
アサガオのような形の灯籠です。

 

主に広島県西部(安芸地方)で
お盆の時期に見られる風習だそうです。

 

お盆の時期、お墓の数だけ
色とりどりの灯籠が並びます。

 

これを見た瞬間
私の中で夏が来ました。

 

小学生くらいまでは
毎年夏休みは広島に帰っていました。

 

そしてお墓に行くと
いつもこの灯籠が揺れていた。

 

私にとって広島の夏は
この盆灯籠なんですよね。

 

 


 

一本の竹の棒が、誇らしかった

 

小学生のころ、夏休みに帰省すると
いとこたちと盆灯籠を立てにいきました。

 

いとこの家からお墓までは
歩いて数分の距離です。

 

あの竹の棒を
ひとり一本ずつ渡される。

 

それを持ってお墓まで歩くとき
なんだか一人前になった気がして
誇らしい気持ちになったのを覚えています。

 

目次へ戻る

 


 

「あって当たり前」は、説明できない

 

不思議なもので
毎年見てきたのに
この灯籠のどこが好きなのか
うまく言葉にできません。

 

きれいだから。
懐かしいから。

 

そのくらいの言葉しか
出てきません。

 

あって当たり前のものほど
なぜ良いのかを説明できないんですよね。

 

ふと、これは会社の中でも
同じだなと思いました。

 

目次へ戻る

 


 

続いてきたものには、理由がある

 

どこの会社にも
長く続いていることって必ずありますよね。

 

先代から受け継いだ手順。
現場の段取り。
ベテランだけが分かるあの判断。

 

 

これは安易に良い悪いを
判断できるものではありません。

 

むしろその手順、段取り、判断が
会社を支えてきたんですから。

 

長く続いてきたものには
続いてきた理由がある。

 

盆灯籠が何十年も続くのと
同じことです。

 

目次へ戻る

 


 

ただ、続けることにも変化はある

 

広島出身の私の母は
80歳を越えています。

 

その母が言うには
この盆灯籠もだんだん減ってきているそうです。

 

理由はいろいろあるのでしょう。

 

ただ廃棄にお金がかかるというのは
大きいのかもしれません。

 

勝手に捨てると罰金ということも
あるそうです。

 

続いてきたものにも
続けるための事情が変わっていく。

 

会社の中の流れも
これと同じです。

 

大切に続いてきたからこそ
「なぜこうしているのか」を

だんだん誰も
言葉にしなくなるんです。

 

うまく回っている部分も。
少し詰まっている部分も。

 

同じ「当たり前」の中に溶けて
見えなくなっていきます。

 

目次へ戻る

 


 

無くすのではなく、なぜを考える

 

だから私はその理由も分からないのに
無くせとは思っていません。

 

むしろ今まで続いてきたことを
まず認める。

 

そのうえで

「なぜこれはこうなんだろう」

と考えてみる。

 

すると、面白いことが起きます。

 

ずっと続けるべきものと
少し変えていいもの。

 

その2つが
初めて分かれて見えてくる。

 

何が問題か分からない。
なんとなくうまくいかない。

 

その正体はたいてい
「当たり前」の中にあります。

 

見えないのではなく
見慣れてしまっているだけ。

 

今年の夏は自社の当たり前を
一度、盆灯籠を見るように眺めてみませんか。

 

目次へ戻る

 


 

おわりに

 

自社の流れを
一度いっしょに眺めてみませんか。

同じことを感じている方
気軽に声をかけてください。

 

 

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。