以前の記事で
「アプリは更新するのに
自分は更新しない」
という話を書きました。
じゃあ何をアップデート
すればいいのか。
まず頭に浮かんだのが
AIのことです。
そこでAI界隈の最新動向を
調べてみたんです。
そしたら想像以上に
深い話になりました。
AI関連の情報を追いかけると
こんな声が飛び交っています。
自動化しないと競争に負ける
AIエージェントとは
ざっくり言えば
人間が指示を出さなくても
AIが自分で判断して
作業を進めてくれる仕組みです。
議事録を取るだけじゃなく
会議の日程調整から
資料の準備まで
AIが勝手にやってくれる。

なるほどこれはすごい。
導入しないと乗り遅れるのか。
——と、ここで
「ちょっと待てよ」と
思ったんです。
前回の記事で書いた
あの話と同じ匂いがする。
新しい服を買えば
おしゃれになれるのか。
新しいツールを入れれば
アップデートになるのか。
気になって
さらに調べてみました。
すると世界的な
IT調査会社Gartnerが
2025年6月にこんな予測を
出していました。

40%ですよ 
始めたけどやめる。
導入したけど撤退する。
投資したけど回収できない。
その理由は3つ。
AIエージェントは
従来のソフトウェアと
課金の仕組みが違います。
月額固定で済むのではなく
AIが判断するたびに
費用が積み上がる。
しかも事前に
いくらかかるか読めない。
実は私もAIエージェントを
少し動かしてみたことが
あります。
Xの投稿データを分析させ
Googleアナリティクスで
サイトのアクセスを分析させる。
たったこれだけで
チャリンチャリンと
課金されていきました。

あ、これでお金かかるなら
本格的にエージェントを
裏で回し続けたらどうなるんだ 
正直そこから
ちょっと萎えましたね。
海外の事例では
AIが11日間動き続けて
数百万円の請求が
発生したケースもあります。
私の小さな実験ですら
「あれ?」と思ったのに
本番環境で本格稼働させたら
どうなるか。
想像するだけで
経営者なら身構えるはずです。
「AIエージェント入れました」
とプレスリリースは出せる。
でも
「それで利益が増えたか」
と聞かれると答えられない。
漠然と
「生産性が上がるはず」では
投資の回収はできません。
AIが想定外の動きをしたとき
止め方が決まっていない。
誰が責任を取るのかも
曖昧なまま走り出している。
調べていてもうひとつ
気になる言葉に出会いました。
「エージェントウォッシング」。
これはGartnerの報告によると

という話です。
つまり
昔からある自動化ツールや
チャットボットを
「AIエージェント」と名前だけ変えて
売り直しているベンダーが
大量にいるということ。
中身は変わっていないのに
ラベルだけ新しくなっている。
……あれ。
これもさっきと同じ構造です。
バッグは変わっていないのに
「時代遅れ」と言われる。
逆に中身は変わっていないのに
「最先端」と言われる。
どちらも本質は同じ。
見た目と中身が一致していない。
ここまで調べて
ひとつはっきりしたことが
あります。
「新しいものを入れること」と
「アップデートすること」は
まったくの別物だということ。
AIエージェントは
たしかにすごい技術です。
数年後には
本当に使える形になって
多くの企業に
入っていくでしょう。
でも今の段階で
「うちもAIエージェント
入れなきゃ」と
焦って飛びつくのは
あのボディーバッグを
「みんな持ってるから」と買った10年前と
同じことをしているだけかもしれない。
大事なのは
「今何が流行っているか」ではありません。
「自分たちの会社に今何が必要か」です。
じゃあそれをどう見つけるのか。
次の記事で書きます。
「うちに今何が必要か」を一緒に見つけます。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
|
| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
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