現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

いつまでもあると思うな、そのAI

LINEで送る
Pocket

いつものようにAIを開いたら
画面にこう表示されていました。

 

Claude Fable 5 is currently unavailable.

私はAnthropic社のAI
Claudeをほぼ毎日使っていますが
このClaude Fable 5はその最上位版。

 

満を持して期間限定で
6月9日(火)から
一般公開されていました。

 

その性能には驚き屋さんでなくても
驚きを隠せない人たちが
たくさんいました。

 

そんな超高性能AIの提供が
突然止まったのです。

 

その理由は
国家安全保障を理由に
外国人への提供を禁止する指令が
アメリカ政府から出たから。

 

開発元のAnthropic社は
「外国人だけを選別する手段がない」として
全ユーザーへの提供停止を決めました。

 

この件で私が感じたのは
怒りでもパニックでもなく

 

「あ、こういうこともあるんだ」
という素朴な驚きでした。

 

 

 


 

いつまでもあると思うな

「いつまでもあると思うな親とカネ」
という言葉があります。

 

笑い話のようですが
AIにも同じことが言えるとは
思いませんでした。

 

生成AIの利用率は現在33.6%。
(博報堂DY「AIと暮らす未来の
生活調査2025」より)

 

イノベーター理論でいう
キャズム(16%の壁)を超えた段階です。

 

アーリーアダプター(13.5%)から
アーリーマジョリティ(34%)へ。

 

「試しに使ってみる人」から
「業務に組み込む人」へ
移行している最中です。

 

その過渡期に
「ある国の判断ひとつで
AIが使えなくなることがある」
と知れたのは私にとって
ありがたいことでした。

 

目次へ戻る

 

ITは案外ファジーなもの

 

たまに、メールがすぐに届かないと
大騒ぎする人がいますよね。

 

でもちょっと待ってほしい。

 

エラーで送信元に通知が行っていて
先方が気づいていないだけかもしれない。

 

サーバの不具合でメール自体が
ロストする可能性も
ゼロではありません。

 

LINEも同じです。

 

既読がつかないと不安になりますが
100%の即時到達を
保証しているわけではないのです。

 

もちろん銀行システムのように
何重もの対策で
信頼性を担保している
領域もあります。

 

(それでも不具合は起きますが)

 

私たちが日常で使う
メールもLINEもAIも
本質的にはファジー(曖昧)なものです。

 

技術を知っている人は
それをわかっている。

 

でも多くの人は
「届いて当然」
「使えて当然」と思っています。

 

だから届かないと不安になり
使えないと怒るどんっ (衝撃)

 

目次へ戻る

 

AIほどVUCAなものはない

 

VUCA(ブーカ)という言葉があります。

 

変動性・不確実性
複雑性・曖昧性。

 

先が読めない時代を表す言葉です。

 

そしてAIほど
VUCAそのものと言えるものは
ないかもしれません。

 

半年前にはなかった
モデルが登場し
3日後に提供が停止される。

 

開発した企業ではなく
国家の判断で
サービスが止まる。

 

これは予測できません。

 

でも「こういうこともある」と
知っているかどうかで
いざというときの
対応がまったく違います。

 

目次へ戻る

 

「使えません」だけでは現場は止まる

前職でも
メールが使えない
ネットが見られない
電話がつながらない
というトラブルは何度もありました。

 

当時の私もひとり部署で
IT関連はすべて私の担当でした。

 

ただ救われたのは
職場の関係性です。

 

私は下の名前にちゃん付けで
呼ばれるくらい
しっかりコミュニケーションが
とれていました。

 

だからトラブルが起きても
会社で責め立てられることは
ありませんでした。

 

ネットが止まっても
仕事が完全に止まるほどの
影響ではなかった。

 

(もちろん多少の影響はありましたが)

 

だから私は復旧に全力を
注ぐことができた。

 

ひとり部署のプレッシャーは
相当なものでしたが。

 

最優先はこれまで通りに戻すこと。

 

それと同時に
固定電話がダメなら
スマホ連絡に切り替え
メールが使えないなら
重要顧客には電話して
確認を促す。

 

代替手段を併せて提示することを
意識しました。

 

 

「使えません」だけでは
現場は止まります。

 

「代わりにこうしましょう」
があって初めて
組織は動き続けます。

 

パニックにならず
「こういうこともある」
と思えるかどうか。

 

それは日頃からITを
「ファジーなもの」と
認識しているかどうか。
そこにかかっています。

 

目次へ戻る

 

あなたの組織ではどうですか

AIが業務に組み込まれていく
これからの時代。

 

「あって当たり前」のツールが
ある日突然なくなることは起こりえます。

 

一国の国家元首の判断ひとつで
社員のように使っていたAIが
ゼロになることもある。

 

今AIが業務に組み込まれようとしている
この段階で
「こういうこともある」
と知れるのは
実は貴重だと思いませんか。

 

 

AIを業務に組み込むことを躊躇している経営者の方
ぜひ一度話しましょう。

お問い合わせはこちら

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。