現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

動かないPCがLinuxで生き返った日、プロの定義が変わったと気づいた

LINEで送る
Pocket

会社で使っていたPCが
ある日突然
動かなくなりました。

 

OSから認識しない。
起動すらしない。

 

普通なら
そこで寿命と判断して
捨てる場面です。

 

でも私は
ダメ元でLinuxを
入れてみることにしました。

 

 

 


10年前の知識のまま、あっという間に動いた

 

めちゃくちゃ久しぶりのLinus。
前に触ったのはいつだったかなぁ。

 

私のLinuxの知識は
10年以上前から更新してませんでした。

 

過去にセットアップに挑戦したときは
動かすまでがとにかく大変だった記憶があります。

 

コマンドの意味を調べ
エラーが出るたびにググる(笑)

 

ちょっとした設定ミスを見つけるのに
半日を費やすことも珍しくなかった。

 

それが今回は
あっという間でした。

 

私の知識は当時から
1ミリも増えていません。

 

増えていないのに
AIに聞きながら進めたら
驚くほど簡単に動いてしまった。

 

わからないところを
そのまま聞けば
すぐに答えが返ってくる。

 

昔あれだけ
苦しんだ作業が
拍子抜けするほど
作業負荷は軽くなっていました。

 

 

目次へ戻る

 


プロは要らなくなるのか

 

 

IT参謀会話

すごい時代になったな。

 

そう思いながら
ふと考えてみました。

 

前提知識が古いままでも
これだけのことが
できてしまう。

 

ということは
「やり方を知っている」
というだけの価値は
これからどうなるのか。

 

昔は
コマンドを覚えている、
手順を知っているだけで
頼られる存在でした。

 

その知識の希少性が
そのままその人の価値だった。

 

でも今、知識と手順は
AIが肩代わりします。

 

 

IT参謀会話

ではプロは要らなくなるのか?

 

 

目次へ戻る

 


プロを分ける3つの力

 

私はむしろ
逆だと考えています。

 

「知っている」だけで
プロの証だった時代が
終わっただけです。

 

プロの定義そのものが
すっかり変わりました。

 

どこからがプロか。

 

私は3つあると
考えています。

 

ひとつめは
質の高い問い
立てられること。

 

素人はAIに
「動きません」としか
聞けません。

 

プロは
何が起きているかを
切り分けて
正しく問える。

 

AIは問いの質以上の
答えを返しません。

 

ふたつめは
やめどきを判断できること。

 

このPCは
生き返らせる価値があるのか。

 

それとも
捨てて買い替えるべきか。

 

手を動かす前の
やる・やらないの判断。

 

ここは経験がないと
下せません。

 

みっつめは
結果に責任を負えること。

 

素人がAIに聞いて
動かしたものは
動いたらラッキーです。

 

プロは

動く状態を
維持するところまで
責任を持ちます。

 

 

目次へ戻る

 


知識では負けている。それでも添削できる

 

これはLinuxだけの
話ではありません。

 

いま、弁護士も税理士も
同じことを言われています。

 

少し前まで
AIに淘汰されるのは
ブルーカラーだと
言われていました。

 

今はむしろ
ホワイトカラーが
AIに代替されると
言われています。

 

知識で食べてきた職業ほど
足元がおぼつかなくなっている。

 

でもそれは、
並のレベルなら
代替されるという話です。

 

質の高い問いを立て
やる・やらないを判断し
結果に責任を負える。

 

この3つが揃った人は
逆にAIを使う側に回れます。

 

私がLinuxを
動かせたのは
知識が豊富だったから
ではありません。

 

知識は10年前のまままったく

更新していませんでした。

 

それでもLinuxをはじめ
各種OSのセットアップや
修復をしてきた経験から
AIが出してきた答えを
「これは合っている」
「これは違う」と
判断できたからです。

 

知識ではもはや
AIに完全に負けています。

 

知識では負けているけれど
その出力を添削できる。

 

ここに
これからのプロの
輪郭があります。

 

AIの答えを
そのまま受け取る人と
AIの答えを疑い
直せる人。

 

この差が
これから
どんどん開いていきます。

 

 

目次へ戻る

 


あなたの会社で、数えてみてください

 

そういえば
生き返ったこのPCは
今は主に
ブラウジングと
AIのために
使っています。

 

Claudeに話しかけながら
文章を書いたり
考えを整理したり。

 

捨てるはずだった箱が
文字通り生き返りました。

 

最後に
ひとつだけ
問いを置いておきます。

 

あなたの会社では
「作業(だけ)ができる人」と
「判断(も)できる人」を
分けて見ていますか。

 

同じ「できる人」として
ひとくくりに
していないでしょうか。

 

作業は
これからどんどん
AIに開かれていきます。

 

その時必要とされるのは
判断できる人です。

 

問いを立てられる人です。

 

そして
結果に責任を負える人です。

 

その3つを持つ人が
社内に何人いるか。

 

一度
数えてみてください。

 

 

目次へ戻る

 


AIが肩代わりする作業と
人にしか負えない判断。
その線引きが曖昧なまま
止まっている会社は多いですね。

まず現状を整理したい方、お気軽にどうぞ。

お問い合わせはこちら

 

 

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。