現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

Gmailもチェルノブイリも「個人任せ」から始まった

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あなたの会社では
AIの使い方を決めていますか?

 

 

中小企業基盤整備機構が
2026年に発表した調査で
生成AIの導入状況について

こう答えた企業が6割を超えました。

会話

個人の判断に任せている

会社としてのルールはない。
方針もない。
使うも使わないも各自の判断。

 

これを聞いて
「うちもそうだな」と
思った方は多いはずです。

 

でもちょっと待ってください。
「個人に任せる」は良いこと?

それとも悪いこと?

 

世界を変えた企業の中には
個人に任せて大成功した例があります。

 

 


「個人任せ」がGmailを生んだ話

 

Googleにはかつて
「20%ルール」がありました。

 

勤務時間の20%を
自分がやりたいプロジェクトに
使いなさいという制度です。

 

この制度からGmailもGoogleマップも
Googleニュースも生まれました。

 

 

 

会話

やっぱり自由にやらせた方が
いいものが生まれるんだ

そう思いますよね。

 

でもこの話には
あまり知られていない事実が
ふたつあります。

 

ひとつは20%ルールは当初
義務」だったということ。

 

「やってもいいよ」ではなく
「やりなさい」だった。

 

もうひとつはのちにこれが
許可制」に変わったということ。

 

そして許可制になってから
目覚ましい成果は減ったと言われています。

 

自由にやらせたから
うまくいったのではない。

 

「任せる範囲」と「任せる条件」が
しくみとして設計されていたから
機能した。

 

ここがポイントです。

 

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「個人任せ」が原子炉を爆発させた話

1986年。
チェルノブイリ原子力発電所で
史上最悪の事故が起きました。

 

事故後にソ連政府が国際機関に提出した
報告書にはこう書かれています。

 

「運転員による極めて信じ難いような
規則違反の数々の組み合わせ」

 

緊急停止信号を
自己判断でバイパスした。
制御棒を規定以上に引き抜いた。
安全装置を複数切った。

 

すべて現場の運転員が
「個人の判断」で行ったことです。

 

しかもその後の調査で原子炉そのものに
設計上の欠陥があったこともわかりました。

 

つまりしくみが壊れていた組織で
個人が判断した。

 

その結果が原子炉の爆発です。

 

 

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手順を変えたら塗装が剥がれた

規模はまったく違いますが似た構造の話を
私は現場で経験しています。

 

ある工事で塗装の剥離事故が起きました。

 

施工したのは別の会社です。

 

当社がやり直し工事を請け負って
現場に入り状況を見たとき
正直驚きました。

 


※画像はイメージです。実物ではありません。

 

下地処理のやり方が
基本から外れていた。
塗装の性質に対する理解も
不十分だった。

 

私たちのような橋梁や公共工事の
品質基準を知る側から見れば
信じがたい施工でした。

 

費用面でその会社に決まったようですが
経験のない会社が独自の判断で
手順を変えてしまった。

 

手順が決まっているものを自己流でやれば
剥がれるのは当然です。

 

これはチェルノブイリと
規模こそ違いますが構造は同じです。

 

「しくみ(手順)」があるのに
「個人の判断」で逸脱した。

 

そして結果が出てから
初めて問題が見える。

 

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「放任」と「自律」は構造が違う

Gmailと
チェルノブイリと
塗装の剥離。

 

規模もジャンルも
まったく違います。

 

でもこの三つを並べると
見えてくることがあります。

 

うまくいった方には
「任せる範囲」が
決まっていた。

 

「20%」という枠があり
それ以外の80%は本業だった。

 

評価もフィードバックも
しくみの中にあった。

 

うまくいかなかった方には
それがなかった。

 

規則はあったけれど
守られていなかった。

 

手順はあったけれど
変えてしまった。

 

「個人に任せる」の中身が
まったく違うのです。

 

自律とは
しくみの上に立つ自由です。

 

放任とは
しくみがないまま
「よろしく」と言うことです。

 

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あなたの会社のAIは「自律」ですか

冒頭の話に戻ります。

 

生成AIの導入を
「個人の判断に任せている」
企業が6割を超えている。

 

これは
Googleの20%ルールのように
しくみの中で任せているのか。

 

それとも
「よくわからないから各自でやって」
という放任なのか。

 

もうひとつ
気になるデータがあります。

 

生成AIを使いこなせない層で
最も多かったのは
課長・リーダー職だった
という調査結果です。

 

現場の若手は使っている。
でも判断する側の管理職は使っていない。

 

つまり道具を知らない人が
意思決定をしている。

 

しくみがない。
判断する側が現場を知らない。
だから個人の行動がバラバラになる。

 

AIの話をしているのに
これは組織の話です。

 

ツールを何にするかの前に
「誰がどう使うか」を
決める人が必要です。

 

その一歩を一緒に考えてみませんか。

 

具体的な進め方が気になる方はこちらへ。

お問い合わせはこちら

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。