現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

「入れたのに使われない」システムの、本当の原因

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今朝も、
近所のローソンでコーヒーを買いました。

 

 

最近できた店舗で、
もう習慣になっています。
ほとんど無意識に注文していました。

 

カップを受け取って、
ふと思いました。

 

IT参謀会話

昔はブラックのコーヒーなんて
飲めなかったな。

そういえばビールも、いつからか
「この苦みがいい」と
言いながら飲んでいる。

 

子供のころは、
苦みなんて嫌いなだけでした。

 

なんで大人は飲めるんだろう。
しかも好んで。

 

 


 

苦いものを、子供が嫌う理由

この「なんでだろう」が、
今日の記事を書くきっかけです。

 

調べてみると、
理由は本能にありました。

 

人間の舌は、
子供のころほど苦味に敏感だそうです。

 

自然界の毒は苦いものが多い。
だから子供の体は苦味を警戒する。
その本能が幼いうちは強く働きます。

 

つまり子供が苦いものを嫌がるのは、
身を守るための正しい反応なんです。

 

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私がピーマンを食べられた日

私自身、子どものころは
ピーマンが苦手でした。

 

嫌いで、
極力口に入れませんでした。
ピーマンの肉詰めも、
肉は好きだから食べるけど
ピーマンだけ残していました。

 

それがある日、
大人になってから
なんとなく口に入れてみたんです。

 

そうしたら、
おいしかった。

 

それ以来、
食べられるようになりました。

 

私を変えたのは、
強制されたことではありません。
自分から口に入れてみた、
あの一回です。

 

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現場がシステムを嫌うのも、同じ反応です

なぜこの話をするか。

 

新しいシステムを入れたとき、
現場が嫌がる。

 

 

私はあの反応を見るたびに、
苦味を避ける本能を思い出します。

 

 

会話

「せっかく入れたのに、
誰も使わないんですよ」

 

経営者からよく聞く言葉です。
たいてい少し怒っています。

 

なんで使わないんだ。

便利なのに。

覚える気がないのか。

その気持ちはわかります。
でも現場のあの拒否は、
本当にわがままでしょうか。

 

私はそうは思いません。

 

現場が新しいものを警戒する。
これは苦味を避けるのと同じ
防衛反応です。

 

これは危ないかもしれない。
今のやり方のほうが安全だ。
現場の無意識がそう告げています。

 

ベテランほどこの反応は強い。
守るべきものを
たくさん抱えているからです。

 

だから経営者が力ずくで
飲ませようとするほど、
現場は身構えます。

 

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使われず捨てられた、あるシステム

前の職場で、
こんなことがありました。

 

私が入る前の話です。
生産管理のシステムを、
オーダーメイドで
一から作ったそうです。

 

作ったのは
システムの担当者だけ。
現場の声は
ほとんど入っていませんでした。

 

できあがったシステムを見て、
現場はこう言いました。

 

「これ、使いにくい」

システムはほとんど使われず、
最後は破棄されました。

 

一から作り込んだのに、です。

 

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最初のひと口が、一番遠い

このシステムに
決定的に欠けていたもの。

 

それは現場が自分から
触ってみる時間でした。

 

私がピーマンを克服したのも、
自分で口に入れたからでした。
現場が自分から触って
「意外といいな」と思う瞬間。
それがあるかどうかで
定着は決まります。

 

そして、
その最初のひと口が
いつも一番遠いんです。

 

導入して。
設定して。
運用ルールを決めて。
やっと使い始められる。

 

さっきのシステムは
その極端な例です。

全部作り込んでから差し出した。
料理を完成させてから
初めて味見させたようなものです。

 

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最初のひと口が、異常に軽い道具

ところが最近、
最初のひと口が
異常に軽い道具が現れました。

 

AIチャットです。

 

ブラウザを開いて
話しかけるだけ。
失敗しても何も壊れません。

 

導入も設定も
運用ルールもいりません。
いきなり口に運べます。

 

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上ばかり見せる発信の罠

ただし、
ひとつ注意があります。

 

世の中の発信は
「AIでここまでできる」と
上ばかり見せます。

 

エージェント。
自動化。
業務が丸ごと消える。

 

こういう発信を見ると、
まだ何も試していない人ほど
落ち込みます。

 

はるか先を行く人を見せられて、
自分は動けないと感じてしまう。

 

これでは本末転倒です。

 

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自分の会社を、見る道具として

だから私は、
AIチャットを
別の使い方ですすめています。

 

自動化の道具としてではなく、
自分の会社を見る道具として。

 

試しに、
こんな問いを投げてみてください。

 

 

「私の会社の一日の仕事の流れを話します。
聞いて、どこに無理がありそうか教えてください」

あとは自分の言葉で
一日を話すだけです。

 

前提ゼロ。
たった一行。

 

それでもAIチャットが返す答えは、
驚くほど構造的です。

 

私が実際に投げたとき、
こう返ってきました。

 

「高度な判断が必要な仕事と、
誰でも代われる雑務が混ざっていて、
そのたびに集中が途切れることが、
最大の詰まりになっています」

私は一日の流れを話しただけです。
なのに、
自分でも気づいていなかった
詰まりの場所を言い当てられました。

 

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ここからが本題です

さて、
ここからが本題です。

 

自分の会社の詰まりが見えた。
ではその詰まりに、
何を打てばいいのか。

 

それも、
続けてAIチャットに
聞いてみればいいんです。

 

 

「この詰まりを解くには
どんな仕組みが要りますか」

ここで大事なことがあります。
返ってくる答えは、
システムとは限りません。

 

新しいシステムを入れる話ではなく、
業務の順番を組み替える話かもしれない。
あるいは、
ベテランを一人
別の工程に動かすだけで
流れが変わるのかもしれない。

 

詰まりが見えて初めて、
打つ手が決まります。
そして打つ手は、
必ずしもITではないんです。

 

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AIチャットの、本当の入口

これが私の考える、
AIチャットの本当の入口です。

 

自動化の入口ではありません。
自分の会社の流れを見て、
次の一手を決めるための入口です。

 

システムを入れるかどうかは、
その次の話。
順番が逆になった会社が、
使われないシステムを
抱えてしまうんです。

 

まず最初のひと口を、
口に入れてみる。
そこから始まります。

 

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自分の会社の
どこで流れが止まっているのか。
うまく言葉にできない。

その状態のままで大丈夫です。
一緒に、
そこから探しましょう。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。