キーボードのFキーとJキー。
ここに小さな突起があります。
ホームポジションの目印ですね。

私はふだん、この突起を
意識したことありません。
あって当たり前。
指をホームポジションに戻すとき
特に意識もせず使ってきました。
ところが最近キーボードの
突起がすり減ってきました 
毎日さわっているので

って。
そしていつごろからか
文字を打ち間違えるように
なってきました。
意識さえしなかったものが
実は私の仕事の速さを
静かに支えていたんです。
面白いもので
ぽっちが機能しているうちは
その突起をまったく意識しません。
指が迷って
押し間違えて
入力が遅くなって。
そこでようやく
「あ、すり減ってる」
と気づきました。

こういうことってキーボードの
ぽっちの話以外にもありませんか?
なんでも、その役割に気づくと
手放せなくなります。
私が今使っているのと同じキーボード
探したんですが、もう売ってないんです。
――これは
人材でも同じではないでしょうか。
前職にかなり
お歳を召した社員がいました。
私も今より若く
効率やスピード
考え方の点で
「イマドキじゃないな」
と思うことも正直ありました。

そう感じたことも
一度や二度ではありません。
ところがしばらくして
気づいたことがあります。

その人は
社内のいろんな人間関係も
情報も
よく知っていました。
しかも
それを吹聴しません。
陰で相談に乗ったり
時には社長のところへ
話をしに行ったり。
それをひょんなことから知りました。
タイパやコスパ
処理能力や体力
判断力。
そういう物差しだけで見るなら
正直、辞めてもらう方がいい。
それまで私はそう見ていました。
でもこのことを知ってから
その人を見る目が変わりました。
同じ人を見ているのに
見え方が変わる。
変わったのは私のまなざしでした。
毎日しっかり見ていると
相手の1ミリの成長に
気づけます。
1ミリは小さいものです。
でも365日で365ミリ。
そこから
伸び方が変わっていきます。
大事なのはここです。
見ていなければ
その1ミリの成長は
なかったことになります。
本人も気づきません。
まわりも気づきません。
成長は
見られてはじめて
成長になります。
私が学んだ
ほめ育という考え方には
「相手の1ミリの成長を認める」
という大切な視点があります。
これを知ったとき
深く感銘を受けました。
本当のほめ育とは、やみくもに
ほめそやすことではありません。
会社が向かう方向に
添った言動を
きちんと見て
認めること。
私はこの考え方を
組織づくりに
活かしたいと思っています。
人の役割って、
たいてい
その人がいなくなってから
気づきます。
辞めて
抜けて
流れが止まって。
それから代わりを探しても
同じ人はもういません。
だからこそ、と思います。
現有人員で
現場が回っている間に
社内を
オフィスを
現場を
じっくり観察してみてほしいのです。
誰が
どこを
どんなふうに支えているか。
その人の
1ミリの成長に
気づけているか。
すり減ったぽっち問題は
まだ解決していません。
ネットで調べると
シールを貼るという手がありました。
100円ショップの
小さいシールを試しましたが
突起が大きすぎて主張が過ぎました。

そんなとき
出張帰りのサービスエリアで
ちょうどいいのを見つけました。

ぷっくりシールですが
前のシールほど主張しません。
期待できそうです。
ただ
子どものお土産にしたので
今は
子どもからそれをもらうのを
待っています。
すり減ってから
慌てて代わりを探すのは
キーボードも人も
少し似ています。
まだ間に合ううちに
まわりの人を
じっくり見てみる。
その1ミリの成長に
気づけるのは
毎日見ている人だけです。
社内の人をじっくり見る。
その方法を知りたい方はこちらへ。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
|
| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |