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【番外編】変われない教育論が組織を腐らせる――戸塚ヨットスクールと中小企業の「昭和的指導」

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■ 戸塚ヨットスクールの体罰教育とその影響

戸塚ヨットスクールは、1976年に戸塚宏氏によって設立され、スパルタ式の教育方針で知られています。
しかし、1979年から1982年にかけて、体罰が原因とされる塾生5名の死亡事故が発生し、戸塚氏は傷害致死罪、監禁致死罪で起訴され、懲役6年が確定しました 。

現在も戸塚氏は体罰の有効性を主張しており、「体罰はやられる方の利益」「ひっぱたきゃ痛い。痛いのはイヤ。イヤだから頑張る」といった発言をしています 。

■ 中小企業の現場に残る「昭和的指導」

多くの中小企業では、以下のような「昭和的指導」が今もなお行われています:

  • 怒鳴って育てる:感情的な叱責による指導。

  • 見て覚えろ:具体的な指導をせず、経験に頼る。

  • 失敗を許さない:ミスを厳しく責める文化。

これらの指導方法は、若手社員にとっては学びの機会を奪い、成長を阻害する要因となっています。

■ 若手が離れる理由とその影響

若手社員が離職する主な理由には、以下が挙げられます:

  • 明確な指導がない:何をすればよいか分からない。

  • 成長の機会がない:スキルアップの道筋が見えない。

  • 心理的安全性の欠如:失敗が許されない雰囲気。

これにより、企業は貴重な人材を失い、技術やノウハウの継承が困難になります。

■ 変革への道:仕組みと信頼の構築

組織が持続的に成長するためには、以下のような変革が必要です:

  • 教育の仕組み化:マニュアルや研修制度の整備。

  • 心理的安全性の確保:失敗を許容する文化の醸成。

  • フィードバックの導入:定期的な評価と改善のサイクル。

これにより、若手社員は安心して学び、成長することができ、企業全体の活力も向上します。

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中小製造業専門のIT参謀
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 ランディングページの制作支援
ITシステムの構築・運用のサポート
活動拠点 奈良県生駒市
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。