今日から
車の法定速度が変わります。
中央線も速度標識もない道路は
時速30キロが上限になります。
これまでは60キロでした。
警察庁の案内によると
全国の一般道のおよそ7割が
これに当てはまります。
標識で40キロと出ている道は
これまでどおり40キロです。
変わるのは何も書いていない道です。
私はこのニュースを見て

と考えました。
この変更を自社の全員にいち早く届けるには
どうするのがいいだろう、と。
実は私の子どもが小さい時、
住宅街を走り抜ける自動車に
危うくひかれそうになったことがありました。
私自身車の運転もしますし
出張では長距離も運転します。
つまり他人事ではありません。
生活者のほとんどに関わる情報ですよね。
社用車のある会社なら
総務か管理部門の誰かが
社内周知に動きます。
チラシを印刷して回覧でまわす。
朝礼で一度読み上げる。
休憩室の掲示板に貼っておく。
これで伝えたことにはなります。
少なくとも伝えた側の記録の上では。
でも全員に、完全に
伝わっているでしょうか?
その日、出張に行っている人は
その朝礼にいません。
現場の人はなかなか
掲示板の前で立ち止まりません。
回覧はハンコだけ押されて
一周して戻ってきます。
読まれたかどうかはわかりません。
社内で告知しても知らない人は
いつもの道をいつもの速さで走る。
それだけです。
我が新免鉄工所でも
昨日の昼礼と今日の朝礼で
全社に伝えました。
全社員が出社時と退社時に必ず見る
掲示板にも掲示しました。
やれることはすべてやっています。
それでも『全員に届いた』とは
考えていません。
昼礼にいなかった人がいます。
朝礼にいなかった人がいます。
掲示板を見る目が
その日たまたま別の方を
向いていた人がいます。
伝えた回数と
伝わった人数は別物です。
今日の生活道路の法定速度の話は
たまたま道路の話でした。
でも社内を見渡すと
同じことが起きている場所が
いくつも見つかります。
去年入れた機械の使い方が
いまだに一部の人しか分からない。
納期の伝え方が
人によって違う。
ヒヤリハットが
上がってこない。
社長が決めた方針が
現場では別の言葉になっている。

どれも別々の困りごとに見えます。
でも詰まっているのは
同じところです。
伝える側が

で終わっているんです。
相手が受け取ったかどうかを
確かめていません。
昼礼も朝礼も掲示板も
出しっぱなしの仕組みです。
言ったら、発したら、
伝えた気になり伝わったと思いがち。
重要な情報ほど
受け取ったかを確認する方法を
セットにしましょう。
やることは2つです。
ひとつ目。
社用車に乗る全員に
チャットでも何でも構わないので
同じ文面を一度に送ってください。
ふたつ目。
一言返してもらいます。
「了解」やスタンプではなく
「中央線のない道は30キロ」と
中身を書いて返してもらってください。
ここがポイントです。
「了解」は
読んでいなくても返せます。
でも中身を復唱してもらえば
読んだかどうかではなく
分かったかどうかが返ってきます。
しかも書いた本人の頭に残ります。
きちんと返ってきた人と
返ってこない人。
そこで分かるのは
誰がサボっているかではありません。
自社の伝達が
どこまで届いてどこで止まるのか。
その線がはっきり見えます。
回覧を1周させるより速く
朝礼で言うより確実に残ります。
安全のためのルールは
掲示板の上では働きません。
ハンドルを握る人の手元で
はじめて働きます。
御社の伝達は
どこまで届いていますか。
伝えたつもりで止まっている場所に
心当たりがある方は、
一度お話ししましょう。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
|
| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |