先日、AS/400という名前を
久しぶりに聞きました。
一瞬、耳を疑いました。

調べてみるとまだまだ現役でした
1988年6月に発表された機械です。
いまはハードウェアがIBM Power、
OSがIBM iという名前になりました。
AS/400という呼び名だけが
昔のまま残っていました。
去年の夏には
最新のPower11が発表されており
クラウドでも動きます。
Power9という世代の保守が
今年1月で終わりました。
買い替えるのか
クラウドへ持っていくのかで
業界はいま騒がしいようです。
38年前に生まれた機械が
いまもビジネスの最前線で動いている。
それを知った瞬間、
1995年の自分の姿を思い出しました。
私が社会人になったのは
1995年4月です。
会社から渡されたのは
Windows 3.1が入ったパソコンでした。
その年の秋にWindows 95が出て
世の中が大騒ぎになります。
発売日の行列を
何度もニュースで見ました。
そのころ私が会社でしていたことは
画面にウインドウを出す。
それをどこに置くか。
座標をどう取るか。
たったそれだけのことを
解説書を首っ引きで調べていました。
分厚い本を机に開いたまま
片手でキーボードを叩く。
あの姿勢は
いまでもはっきり覚えています。
研修でオフコンにも少し触りました。
実務では使いませんでしたが
黒い画面の前に座った感触は
まだ手に残っています。
半導体製造装置の
制御システムを担当した時は
もう最悪でした。
いまだからこそ言えますが
制御がうまく行かず
ウェハーに見立てた板を
毎回ガシャンガシャンと落としていました。
最終的にすべて
当時の先輩がフォローしてくれました。
感謝しかありません。
その現場も含めて
とにかくリリースまでが遅かった。
機能を思いついてから
それが画面に出るまでが遠い。
だから思いつきのまま
手を動かすことができませんでした。
何を出すのか。
どこに出すのか。
出したあと、どうするのか。
決めてから、作る。
決めないと、作れない。
私にとってのPCは
そういうツールでした。
いまは違いますね。
AIなら作りたいものを言葉で伝えれば
画面はすぐ出てきます。
座標を調べる必要もありません。
解説書もいりません。
速いし、簡単です。
良い時代になったなぁ(笑)
もう昔に戻りたいとは
ぜったいに思いませんね。
あの分厚い解説書と
首っ引きだったころは
懐かしさだけです。
ただ、ひとつだけ
その当時から培ったことがあります。
作る前に決める、という癖です。
これはなにも
大げさなことではありません。
思い付いてから実装するまでの
工程が長かったから
そうするしかなかっただけです。
必要に迫られてついた癖です。
AIがプログラミングしてくれる今でも
まず仕様を頭の中で考える。
ある程度見込みを付けてから作り始める。
決めてから作る。
その順番だけは
道具が変わっても手放していません。
同じころ同じ本を開いていた方も、
その頃はまだ生まれていない方も、
一度話してみたいです。
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