昨日は東大阪のモビオに行ってきました。
モビオ(MOBIO)は正式名称を
ものづくりビジネスセンター大阪といいます。
近鉄けいはんな線の荒本駅から歩いてすぐ。
東大阪市役所の隣です。
中小製造業の常設展示場があり
セミナーや企業同士の交流も
日常的に行われている場所です。

この日の目的は二つ。
DX推進の会議と
モビオカフェでのPRです。
モビオカフェは
常設展示場に出展している企業が
5分間のプレゼンをして
そのあと懇親会で企業交流をする場です。
DX推進の相談窓口『ええかんじDX』
を開設したことを知ってもらうために
参加しました。
※このええかんじDXに私も
専門家として参加しています。
いろんな会社の方と話ができて
とても楽しい時間でした。
その懇親会で、MOBIOのスタッフの方から
こんな話を聞きました。
社員からこう言われている社長がいるそうです。

「社長は毎日夕方出かけて帰ってこない。
モビオ?飲みに行ってるんちゃう?」

実際には毎日出かけているわけでも
帰ってこない日ばかりでもありません。
これはあくまで社員が持っている「イメージ」です。
事実ではなく印象が社内で
共有されている状態です。
懇親会でその場にいた別の社長も苦笑していました。

うちの社員も自分がモビオで何をしているか
知らないかもしれない
実際にいろんな社長を見てきましたが、
どこの社長も決して遊んでいませんよ。
人に会い
情報を集め
常に仕事の糸口を探しています。
一方、「飲んでるんちゃう?」と思う社員も悪くありません。
社長がどこで何をしているのかを知る方法がないからです。
こうして、悪意のある人が一人もいないのに
社内には誤ったイメージが積み重なっていきます。
私にも似たような経験があります。
前職で外出が多かった時期があります。
直行直帰、つまり会社に顔を出さない日も
頻繁にありました。
何をしていたかというと、
顧客開拓のために企業を回り
研修やセミナーに参加していました。
でも社内から見れば
私は『いつも会社にいない人』です。
サボっているのではないか。
面と向かって言われたことはありません。
それでもそういう声が上がっていることは伝わってくるもの。
直行直帰の理由を説明していなかったのは私です。
外で何をして何を得てきたのか。
社内で共有していませんでした。
疑惑の声がはっきり聞こえてきたとき、
「今は社内にもっと目を向けるべきだな」
と自分で判断し社内活動に主軸を変えました。
もうひとつ思い当たることがあります。
私が受けてきたセミナーは
ほとんどが一人での受講でした。
DX、IT、AI、プログラミング、IoT。
専門性の高い内容が多く
社内で同じ講座に出た人はいません。
帰社してから学んだことを話しても
前提が共有されていないので
話が伝わりません。
「へえ」で終わります。
これは感情の問題ではありません。
外で得たものを共有する相手が
社内にいないということです。
情報は持ち帰られています。
しかし届く先がありません。
昨日、各社の社長がモビオで得たものも
おそらく同じ状態ですよ。
ここまでの話を並べます。
社長が外で何をしているか社員が知らない。
私が外で何をしているか社内が知らなかった。
一人で受けたセミナーが社内で共有されない。
これはすべて別々の話に見えますが
実は一つの共通点があります。
全部
社外と社内をつなぐ経路の話です。
外から中へ情報が伝わる道が
そもそも作られていません。
誤解はその結果として出てきた症状です。
社長の説明不足でもなく
社員の想像力不足でもありません。
経路がないところに
情報は届きませんから。
この状況を改善する方法は二つあります。
ひとつは伝え続けることです。
何のために外出しているのか。
一度言えば伝わるような話ではありません。
繰り返し伝え続けて
やっと社内の常識になります。
もうひとつは
社員を一緒に連れて行くことです。
展示会がわかりやすい例です。
社員が展示会のブースに立つと
否が応でも来客対応をすることになります。
外の人から自社について質問されます。
答えられないこともあります。
そのとき社員は二つのことを知ります。
自社が外からどう見られているか。
そして自分が自社をどれだけ知らないか。
前職で社内スタッフに
展示会ブースに立ってもらったことがあります。
展示会から戻ってきた社員はこう言いました。

先ほどの展活という講座も
私は社内のもう一人と二人で受講しました。
二人で学んだ内容を持ち帰り
出展の仕方を変えたところ
展示会からの問い合わせが劇的に増えました。
一人で持ち帰ると「へえ」で終わる。
二人で持ち帰ると会社が動く。
同じものを見た人が
社内に一人でもいるかどうかで
これだけ変わります。
社長が外で動くことは
悪いことではありません。
むしろ必要なことです。
問題は
社長が何のために外に出ているかを
社員が知る方法がないことです。
社長の得た情報を全部共有しろ
という話ではありません。
社長が見ているのは
競合の動きや業界の流れで
社員とは目線が違うことも多いからです。
そうではなく
どこへ行き
いつ戻るのか。
それが見たいときに見れるだけでも
社員の見る目は変わります。
話の内容や誰と会うかまで
事細かに言う必要はありません。
正直、言えない相手もいるはずです。
今日はどこそこへ行ってくる。
夕方には戻る。
それが社内で共有されているかないか。
たったそれだけの差です。
御社では
社長の動きが社員に見えていますか。
そしてその理由を社員が理解していますか。
社長は飲み歩いてるって思われているとしたら
誰かのせいではありません。
見える状態にする方法を
まだ作っていないだけです。
じゃあどうすればいい?
具体的なことを知りたいしたい方、お気軽にご連絡ください。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
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