現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

「同じことを続ける」は安定ではない—80代の母に教わった

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広島の実家で、食卓を囲んだ夜

終活の手伝いのため
会社に休みをもらって
広島の実家に来ています。

 

母と二人で

食卓を囲んだ夜のことです。

 

ご飯を食べながら
母がふと言いました。

 

「先生が言うとおりにしたんよ」

 

数年前の話だそうです。


80代の母が40℃で歩いた日

母は股関節に
人工関節を入れる手術を受けました。

 

術後
40℃の熱が出たそうです。

 

でも現場のリーダー格の
理学療法士であり作業療法士でもある
先生が言いました。

 

「歩きましょう」

 

たいていの人
特に高齢者は
この場面で拒否するそうです。

 

でも母は
「せんせいがいうのだから」
と前向きに歩いた。

 

その判断が
その後の回復を大きく左右したと
先生から聞いたと言います。

 

 

80代です。
40℃の熱です。
人工関節が入ったばかりです。

 

それでも歩いた。


新しいことを拒む、という癖

この話を聞きながら
自分の仕事を思い浮かべました。

 

私はDX推進の仕事をしています。
中小製造業で
新しい仕組みを定着させる仕事です。

 

そこでよく出会うのが
「今のままで困っていない」
「慣れたやり方が一番」
という声です。

 

別に怠けたいわけではありません。
真面目な人ほどこう言うのです。

 

変えて混乱するのが嫌。
失敗して責任を取りたくない。
新しい道具を覚える時間がない。

 

どれも気持ちは分かります。

 

でも母の話を聞きながら
はっきり思いました。

 

「同じことを続ける」は
安定ではない。

 

まわりが進化している時代には
むしろ退化です。


身体も組織も、動かさないと衰える

リハビリの理屈は
組織の話とよく似ています。

 

身体は動かさないと
筋肉が落ちる。
関節が固まる。
戻すのに何倍もの時間がかかる。

 

組織も同じです。

 

新しい情報の流れを
止めたままにすると
判断が遅れる。

 

人が育たなくなる。
気づいたときには
外の世界から取り残されている。

 

母を支えたのは
体力でも若さでもなかった。

 

「やってみる」と
最初に決めた姿勢そのものです。

 

80代でそれを選べる人がいる。

 

50代でも
40代でも
30代でも
選べないはずがないのです。


最初の一歩は、誰から出ていますか

あなたの会社で
新しい取り組みの最初の一歩は
誰から出ていますか。

 

若手からですか。
ベテランからですか。
それともどこからも
出てこないですか。

 

出てこない組織は
「今のままで十分」という空気が
どこかで固まっています。

 

それをほぐすのは
誰か一人の
「やってみる」という一言です。

 

母の「せんせいがいうのだから」と
同じ温度の一言が
組織のどこかにあるかどうか。

 

そこが分かれ目だと
食卓で母の顔を見ながら思いました。


具体的な進め方が気になる方は
こちらへ。

 

お問い合わせはこちら

 

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。