現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

社員をコンテンツにしてない?—#真相をお話します を観て

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今日からしばらく広島へ。
母の終活が本腰入ってきたので
荷物の片付けや整理の手伝いに。

 

その移動中、アマプラで
『#真相をお話します』を観ました。

 

ご存知ですか?
Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんと
timeleszの菊池風磨さんのW主演で
2025年4月に公開された映画です。

 

この映画を見てふと
思うところがあったので
このブログ書いてます。

 

当事者だけが知らされない構造

この作品の底に流れる構造は
「知らないうちに
自分の日常をコンテンツにされる」
という現代の問題です。

 

当事者は知らないのに
外から見ている人間は
全部を知っている。

 

徐々に明かされる真相を観ながら
「こりぁあひどい話だな」
と思っていました。


私が加害側だったかもしれない

その構造に気づいたのは
すべて観終わったあとです。

 

昔勤めていた会社で
私はDX担当として社内で
写真や動画を撮り編集して
HPやSNSに公開していました。

 

もちろん社長だけでなく私も含め
一般の社員も映っていました。

 

踊ってみた動画も
社内の日常の一コマも
どんどん外に出していました。

 

 

その時は広報的役割を自任し
「会社のために必要なことをしている」
と思っていました。

 

社長の指示もあったし
みんな楽しそうでしたしね。


編集者は「神の視点」に立つ

でも今思い返すと
私はその動画を「編集」していました。

 

何を見せて
何を見せないかを
決めていたのは私です。

 

映っている社員たちは
その動画が
どんな文脈で
どう使われるかを
完全には知らなかった。

 

私自身は「ルー」同様、
フレームの中に映っていました。

 

つまり私は撮る側でもあり
撮られる側でもあったんですよね。

 

作品の「ある構造」と
根っこが同じかもしれない——
そう気づいたとき
薄ら寒くなりました。


「いいことをしていた」と言い切れるか

これが正しかったのか
間違いだったのか
今の私には判断できません。

 

当時の状況も
関わった人たちの気持ちも
様々だったからです。

 

ただ
『#真相をお話します』を観た今
「全員にとって良いことをしてきた」
という確信を今は持てません。

 

SNSで社員を紹介する投稿。
社内の様子を見せる動画。
採用広報としての「うちの職場」発信。

 

それ自体が悪いとは言いません。

SNS全盛の今の時代には
むしろ必要なことですよね。

 

でも映っている人全員が
完全に理解しているかどうか
その重要性を今、とても感じています。

 

『#真相をお話します』を観て
リアルに考えたことがあります。

今は良くても
その動画や写真は
何年後も
何十年後も
ネットに残り続けるかもしれない。

映っている本人が
そのことを理解したうえで
同意していたか。

 

その情報がどう使われるかを
きちんと伝えていますか。


流すことより先に問うべき、たった一つのこと

DXを進めるとき
私は「情報の流れを意識しましょう」
と言います。

 

でもその前に
「誰のための情報か」
「誰がどこまで知っているか」
を考えないと
速さは暴力にもなり得ます。

 

情報は人間を動かします。
だからこそ扱い方が問われます。

 

その答えは今日すぐには出せません。
ただ私自身への問いとして
置いておきます。

 

同じ問いを抱えている方
一度お話しませんか。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。