
2026年10月28日
HCIのロボットテストファクトリーを
見学しました。
見学の後は
ロボットを仕事に取り入れるための
セミナーも聞いてきました。
荷物を運ぶ。
ものをつかむ。
箱に詰める。
料理を作る。
ロボットにできることは
ずいぶん広がっています。
その中で特に心に残ったのは
奥山社長の言葉でした。
ロボットを入れるには
社長が決めなければ進まない。
そして何を買うかを決める前に
よく考えることがある。
そんなお話でした。
「どのくらいの規模の会社なら
ロボットを入れられるのか」
質疑応答では会社の規模など
相談先を判断する目安について
質問が出ました。
奥山社長の回答で
私に残ったのが次の言葉です。
今までの経験上、
百名以上の会社さんは
結構導入していただく可能性が高くて、
それ以下になると
本当に社長の思いが熱くないと、
消えてしまいます。
続けてこう話されました。
各社とも担当の方から
お話いただけるんですけれども、
最後は社長がやっぱり入れると。
だから社長が決めてやらなければ
絶対無理です。
※引用は当日の発言を
一部整理して掲載しています。
100人未満の会社には
ロボットを入れられない。
そういう意味ではありません。
これまでの経験では
100人以上の会社は
導入につながりやすい。
それより小さい会社では
社長の強い思いが必要になる
というお話でした。
担当者は
現場の困りごとを見つけ
情報を集め
相談できます。
でもお金を使い
仕事のやり方を変えるには
社長の決断が必要です。
担当者の「やりたい」を
会社の「やる」に変える。
そこは担当者だけでは
決められないのだと思います。
では社長が
「ロボットを入れよう」と決めれば
うまくいくのでしょうか。
セミナーでは買う前の準備についても
説明がありました。
今はどんな作業をしているのか。
何に困っているのか。
仕事をどう変えたいのか。
まずは写真や動画も使って伝えます。
次に実際の材料をつかめるか
必要な速さで動かせるかを試します。
その結果を見ながら
ロボットシステムの構成や仕様を
詰めていきます。
ロボットのアームだけを買っても
仕事はできません。
ものをつかむハンドや周辺設備
動かすためのプログラムも
組み合わせる必要があります。
何を買うか。
その前に何ができれば
困りごとが解決するのか。
ここをはっきりさせるのですね。
奥山社長も
事前に試すことや
必要な条件を決めることを飛ばして
安さだけで選ぶと失敗する
と強調されていました。
鋼材を加工する会社の事例が
わかりやすかったです。
材料を切った後
一人の作業者が
検査と箱詰めをしていました。
その作業があるため
材料を切る機械を
十分に動かせなかったそうです。
切断設備の稼働率は
20%にとどまっていたそうです。
この仕事にロボットを使うにも
まず試すことがありました。
材料には油が付いています。
ロボットの爪でつかむと
滑ってしまうことがありました。
そこで実物で試したうえで
磁石でつかむ道具を選んだそうです。
さらに材料を切る速さと
検査する速さは違います。
そのため
切った材料を一時的にためる場所も
作りました。
こうしてシステムを組み
導入後は切断設備の稼働率が
20%から50%に上がったと
紹介されていました。
「つかめるはず」で決めず
本当につかめるかを試す。
一つの動作だけでなく
前後の作業もうまくつながるようにする。
現場で使えるようにするには
そこまで考えるのですね。
この話を聞いて
私がITやDXの支援で
大切にしていることと
同じだなと感じました。
先に製品を選ぶと
その製品でできることに合わせて
問題を考えてしまうことがあります。
製品は入れた。
きちんと動いている。
でも現場の困りごとは残っている。
それでは何のためにお金を使ったのか
わかりません。
まず現場で何が起きているのかを見る。
本当は何が問題で
どうなれば解決なのかを考える。
そこから道具や方法を選び
実際に試して確かめる。
ロボットでも
ITでも。
仕事の種類が違っても
問題を解決するために大切な姿勢は
共通していますね。
そして解決するためにお金を使い
会社の仕事を変えると決めるのは
社長です。
「何を買おうか」の前に
「何に困っていてどう変えたいのか」。
自社の仕事について
まずはそこから話してみる。
今回の見学とセミナーを通して
改めて大切だと感じました。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
|
| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |