
星野源さんと新垣結衣さんに
第一子が誕生したという
ニュースを読みました。
新しい命の始まり。
こういう知らせには
自然と顔がほころびます。
その一方で最近の私は
年老いた母の入院や転居を通じて
人生の後半、いつか迎える終わりについて
考えることが増えました。
どう生きるか。
残された時間をどう穏やかに過ごすか。
そして自分が積み重ねてきたものを
どう次につなぐか。
年齢を重ねると
同じ「人生」という言葉でも
目を向けるところが変わるものですね。
そんなことを考えていて
ふと思いました。
会社も人と似ているな、と。
会社にも生まれたばかりの時期があります。
目の前の仕事を取るために走り回り
失敗しながら覚え
少しずつ信用を積み重ねていく。
やがてお客様が増え
社員が増え
仕事のやり方が定まっていく。
私が働く会社も
創業から100年以上が経っています。
これだけの時間
仕事をつなぎ
働く場所を守ってきた。
その重みは
日々の仕事の中では忘れがちです。
今日も会社がある。
今日もお客様から仕事をいただける。
当たり前に見えるけれど
誰かが何度も踏ん張ってきたからこその
「今日」です。
ただ、長く続いているから
すべてが健全だとは限りません。
人の身体も、長年使っていれば
以前と同じようには動かなくなります。
昔は平気だった無理がきかなくなる。
生活の仕方を見直す必要も出てくる。
どの会社にも似たことがあります。
昔はうまく回っていたやり方が
今の仕事には合わなくなる。
「あの人に聞けばわかる」は
最初は一番速くて確かなやり方でした。
それがいつの間にか当たり前になり
「あの人がいないと進まない」になる。
任せきりの仕事を
誰も確認できなくなる。
歴史のある会社で
不祥事や癒着が明るみに出た。
そんなニュースを目にすることがあります。
長く続いたから起きるわけではありません。
起きるのは
「昔からこれでやっている」と言って
確認をやめたときです。
長く続けてきたことへの敬意と
今のやり方を見直すことは
両立する。
大切にしたい会社だからこそ
手入れが必要です。

そのとき
いきなり新しい仕組みやITを入れる前に
見ておきたいことがあります。
仕事がどこで止まっているのか。
仕事が回らなくなると
人を増やそう。
システムを入れよう。
そう考えたくなります。
以前あるクライアント様でも課題が山積みで
どこから手を付けるべきかという
話になりました。
まず業務フローを書き出してもらいました。
次にどこに仕事が集中しているかを
皆さんで話し合ってもらいました。
すると案件が社長に
集中しすぎていることが
はっきりしました。
そこで案件や顧客ごとに
社員が判断できるものは
社員に任せるよう分けていきました。
仕事がたまっているところを確かめずに
道具を増やしても
待つ場所は残ったままです。
身体の手入れと同じように
会社もまず今の状態をよく見る。
仕事の流れをたどり
詰まっているところを確かめる。
そこから必要な手を打つ。
長く続けるためには
地道な見直しが欠かせません。
ただ人と会社には
大きな違いもあります。
人は老いを止められません。
命にも限りがあります。
会社は違います。

一人に頼っている仕事や判断を
みんなが使える形にして
会社の財産として残せます。
ITやAIの導入、そしてDXは
そのための手段の一つです。
だからこそ仕事がどこで詰まっているかは
早く見つけるほど
残せるものが増えます。
「あの人がいないと進まない」仕事は
あの人が現場にいるうちにしか
後に続く人へ移せません。
「自分がいれば回る」から
「自分がいなくても回る」へ。
これはこれまでの仕事を
否定することではありません。
積み重ねてきたものを
これからも役立つ形にすることです。
続けることには価値がある。
そしてその価値を次につなぐためには
変えることも必要になる。
明日、現場で一つだけ
聞いてみてください。
「いつも仕事がたまって
待たされているのはどこですか?」
仕事がたまるところは
会社のダメなところではありません。
頼りにされてきたからこそ
仕事が集まっているところです。
そこが速くなれば
会社全体が速くなります。
そこにある判断を
後に続く人も使えるようにする。
それが長く続いてきた会社を
これからも続けるための一手です。
あなたの会社で仕事がたまるところを
一緒に見つけてみませんか。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |