なんか、うまくいってない」の正体|
会社の詰まりと可能性を見つけるブログ

Microsoftさん、少し自分たちの都合を優先しすぎていませんか?

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先日岸和田の社員から連絡が入りました。

 

「パソコンがおかしいんです」

 

こういうときはまずリモートで
パソコンの画面を確認します。

 

接続してみると
デスクトップの様子がいつもと違います。
ファイルやアイコンが散らかっていて
普段の状態ではありません。

 

何が起きたのか。

 

調べていくと
OneDriveのバックアップ機能が
有効になっていることがわかりました。

 

OneDriveはMicrosoftが提供している
インターネット上の
ファイル保存サービスです。

 

パソコンのデスクトップなどを
自動的にバックアップする機能があり
パソコンが故障したときには便利です。

 

ただし会社のパソコンとなると話は別です。

 

社内のパソコンは
すべて私が初期設定しています。

 

データの保存場所やバックアップの方法も
会社の運用に合わせて設定しています。

 

その社員が自分で設定を変更したとは
考えにくく
本人も変更していません。

 

ではなぜ設定が変わったのでしょうか。

 

調べたところ9月末のWindows Updateなど
Microsoft側の更新処理が影響した
可能性が浮かんできました。

 

もちろんWindows Updateが
直接の原因だったと
確認できたわけではありません。

 

ただ確かなのは意図していない設定変更が
起きていたということです。

 

そのために社員の仕事が止まり
問い合わせが発生し
私が調査と対応をすることになりました。

 

今回のようなことがあると
私はいつも思います。

 

「Microsoftさん
ちょっと自分たちの都合を
優先しすぎていませんか?」

 

OneDriveのバックアップは便利な機能です。
必要としている人もたくさんいるでしょう。

 

でも会社には会社の事情があります。

 

どこにファイルを保存するか。
どのようにバックアップするか。
誰が管理するか。

 

それぞれの会社が自分たちの仕事に合わせて
決めていることです。

 

そこにソフトウェアを提供する側の
「この設定の方が便利でしょう」
という考え方が入り込んでくる。

 

もしそれによって現場の仕事が止まるのなら
いったい誰のための便利さなのでしょうか。

 

実はMicrosoftに対してこうした違和感を
覚えるのは今回が初めてではありません。

 


長年ITの仕事をしてきて感じること

私はもともとC言語のプログラマーとして
仕事を始めました。

 

その後システム開発やネットワーク
Webサイトの構築などに携わり
現在は社内のIT全般を担当しています。

 

そんな仕事をしてきたので
Microsoftの技術とは長い付き合いがあります。

 

昔Microsoftが推進していた
ActiveXという技術がありました。

 

知らない方も多いかもしれませんが
簡単に言えばWebブラウザ上で
さまざまな機能を動かすための仕組みです。

 

当時は便利でした。
しかしMicrosoftの特定の環境に
依存するシステムも生まれ

 

後になって互換性やセキュリティの問題に
苦労することになりました。

 

Internet Explorerという
ブラウザもそうです。

 

覚えている方も多いでしょう。
かつてWindowsで広く使われていた
インターネットを見るためのソフトです。

 

当時はInternet Explorerでは
正常に表示されるのに

 

ほかのブラウザではうまく動かない
Webサイトが数多くありました。

 

世界共通のルールに沿って作れば
どのブラウザでも
同じように使えるはずなのに

 

Microsoftの製品に合わせて
作らなければならない。

 

そんな場面を何度も経験してきました。

 

メールソフトのOutlookにも
以前から独特の癖を感じています。

 

私はBecky!やThunderbirdなど
ほかのメールソフトも使ってきました。

 

一般的なメールサーバーなら
必要な情報を入力するだけで
比較的簡単に設定できるのに

 

Outlookではなかなか思いどおりに
進まないことがあります。

 

もちろんMicrosoftの製品にも
優れたところはたくさんあります。

 

WindowsやOfficeがこれほど多くの企業で
使われているのには理由があります。

 

ただ長年ITに関わってきた私には
ときどきMicrosoft独自の都合が
強く出ているように感じるのです。

 

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今度は新しいOutlookに広告が表示される

そして最近その違和感を
あらためて強くしたのが
「新しいOutlook」です。

 

OutlookはMicrosoftのメールソフトです。

 

最近のWindowsには新しいタイプの
Outlookが搭載されています。

 

ところがこの新しいOutlook
利用する契約によっては
受信トレイに広告が表示されるのです。

 

会社で購入したパソコンには
買い切り版のOfficeが
付属していることがあります。

 

WordもExcelも使えます。
従来のOutlookが含まれている
製品もあります。

 

ところが
Officeを購入しているからといって

 

新しいOutlookの広告が
消えるとは限りません。

 

新しいOutlookは従来のOutlookとは
別の仕組みで提供されているためです。

 

ここまではMicrosoftの製品や
契約の仕組みとして理解できます。

 

無料で提供するサービスに
広告が付くこと自体も私は否定しません。

 

でも問題は広告の表示方法です。

 

広告が普通の受信メールと
よく似た形で表示されるのです。

 

広告であることを示す表示は付いています。

 

しかし仕事でメールを何通も
確認しているとき

 

普通のメールと広告をいちいち
見分けなければなりません。

 

急いでいるときに
広告をクリックしてしまうかもしれません。

 

本当に必要なメールを確認するときにも
余計な注意を払わなければなりません。

 

これ、おかしいと思いませんか。

 

メールソフトは
仕事に必要な情報を受け取り
相手とやり取りするための道具です。

 

広告を見るために
使っているわけではありません。

 

その道具の中に
利用者の判断を邪魔しかねないものを
わざわざ入れている。

 

私にはどうにも納得できないのです。

 

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同じように感じている人は少なくない

気になったので
新しいOutlookの広告について
国内外の利用者の声も調べてみました。

 

興味深かったのは単純に
「無料なのに広告が出るのが嫌だ」
という話ばかりではなかったことです。

 

普通のメールと見分けにくいことへの不満。

 

Microsoft 365の有料契約をしているのに
利用状況によっては
広告が表示されることへの戸惑い。

 

そして別のメールソフトへの乗り換えを
考える声。

 

そうした意見が見られました。

 

有料契約をしていても広告が出る場合には
契約したアカウントと

 

Outlookで使っているアカウントの関係など
技術的な理由があることもあります。

 

しかし利用者からすれば

 

「お金を払っているのに
なぜ広告が出るのか」
と感じるのも無理はありません。

 

一方
企業でパソコンを管理する立場からすると
広告だけを問題にしている

 

わけにもいきません。

 

今まで使えていた機能が使えるか。
設定を会社側で管理できるか。
社員が戸惑わずに使えるか。

 

こうしたことも重要です。

 

結局のところ
問題は広告の有無だけではありません。

 

会社が仕事のために用意した環境を
提供する側の都合で
どこまで変えてよいのか。

 

そこに私が感じている
違和感の正体があります。

 

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便利になったはずなのに、仕事が増えていないか

ここまで書いてきましたが
Microsoftの製品を使うべきではないと
言いたいわけではありません。

 

OneDriveもWindows Updateも
新しいOutlookも
それぞれに役割があります。

 

実際にそれらのおかげで
便利になっている人もいるでしょう。

 

問題はその便利さが本当に
利用者のためになっているかどうかです。

 

今回のOneDriveの件を考えてみてください。

 

データが自動的にバックアップされることは
一見すると改善です。

 

でもその結果として社員が困り
仕事が止まり
管理者が調査と対応に時間を取られる。

 

会社全体で考えたとき
それを改善と呼べるでしょうか。

 

新しいOutlookの広告も同じです。

 

広告を表示することでMicrosoftは
無料サービスを収益化できます。

 

しかしそのために利用者が
余計な確認をしたり
操作を間違える可能性が増えたりする。

 

提供する側にはメリットがあっても
利用する側には負担が生じているわけです。

 

これはMicrosoftだけの問題ではありません。

 

私たちが会社に新しいITツールを
導入するときにも
同じことが起きていないでしょうか。

 

便利な機能が増えた。
作業が自動化された。
新しいシステムに入れ替えた。

 

それ自体は悪いことではありません。

 

でもその結果として
入力項目が増えたり
確認作業が増えたり

 

以前より仕事がややこしく
なっていたとしたら。

 

それは本当に改善なのでしょうか。

 

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ITの主役は、誰なのか

私はDXの本質は新しいITツールを
導入することではないと考えています。

 

仕事全体の流れを見て
どこで仕事が滞っているのか
何が現場の負担になっているのかを考える。

 

そして必要なところに
必要な仕組みを取り入れる。

 

その結果として
仕事がスムーズに進み
そこで働く人の仕事や生活が良くなる。

 

それが本来のDXです。

 

メーカーが新しい機能を
用意したからといって
自社で使う必要があるとは限りません。

 

「こちらの方が便利です」と勧められても
自社の仕事に合わなければ
使わないという判断があっていいのです。

 

ITは本来
人の仕事を助けるためにあるものです。

 

人がITの都合に合わせて
余計な仕事を増やすようでは本末転倒です。

 

今回のOneDriveの件も
新しいOutlookの広告も
私には同じことを問いかけています。

 

「その便利さは
いったい誰のためのものなのか?」

 

Microsoftには巨大なIT企業だからこそ
利用者の仕事や判断を
もっと尊重してほしいのです。

 

そして私たちも
メーカーやベンダーが提案する便利さを
そのまま受け入れるのではなく

 

自分たちの会社にとって本当に必要なのかを
考えなければなりません。

 

新しいツールを導入するとき
新しい機能を使い始めるとき。

 

一度現場の人に
聞いてみてはどうでしょうか。

 

「これで仕事は本当にやりやすくなった?」

 

その答えがIT導入の成果を判断する
一番大切な材料になります。

 

ITの主役は
ソフトウェアを作る会社ではありません。

 

それを使って仕事をする人なのです。

 

メーカーの「便利」を
そのまま受け入れない。
この考え方に何かを感じた方と
一度お会いしたいです。

  • 考え方が近いと感じた
  • 自分の会社は違うと思った
  • どこが違うのか話してみたい

お問い合わせはこちら

 

※参考:Microsoft公式サポート「Outlookの広告について」、Microsoft Q&A、Redditなどの公開情報をもとにした2026年10月の定性調査(23件)。市場全体を代表する統計調査ではありません。

 

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。