現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

「算数なんか簡単やな」から44年後に数学の本を買った理由

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昨日、BOOK OFFの棚を
ぼーっと眺めていました。

 

探している本が
あったわけではありません。

 

なんとなく背表紙の列を
端から目で追っていて
ある一冊で止まりました。

 

『東大の先生!
文系の私に超わかりやすく
数学を教えてください!』

 

 

かんき出版。
著者は東京大学の西成活裕先生。
渋滞学の方です。

 

その本を何気なく手に取りました。
少しめくって「数学かぁ」と思いながら
そのままレジに持っていきました。

 

 


買ったのは受験参考書ではありません

硬い本ではなく、
先生と生徒の対話が
ベースになっています。

 

数学を代数・解析・幾何の三つに分けて
それぞれのゴールを先に決めてしまう。

 

数時間で
中学の数学がわかった!というところまで
連れて行ってくれる本、だそうです。

 

完全に数学からドロップアウトしたのは
代数幾何、基礎解析の授業からでした。

 

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「算数なんか簡単やな」

数学で落ちこぼれるきっかけは
小学校の高学年です。

 

今でも覚えているのはその頃
「算数なんか簡単やな」
と思ったこと。

 

何があってそう思ったのかは
思い出せませんが、
ただ「算数なんか楽勝」と
思ったことだけは痛烈に覚えています。

 

そこから算数をあまり
勉強しなくなりました。

 

中学に上がっても
数学の授業に身を入れないまま
進級しました。

 

そしてどんどん
数学が分からなくなります。

 

運が良いのか悪いのか
高校では文理コース選択で
文系を選んだため

 

ほぼ数学に触れない
学生生活に突入しました。

 

数学嫌いになった原因は
たぶんここです。

 

そして今に至ります。

 

自分で数学から遠ざかったんですね。

 

自分の意識が遠ざかってからの数学は
ただやらされるだけの
わけのわからないものでした。

 

時間割で決められて
テストで測られて
できない自分を突きつけられる。
数学への苦手意識だけが積み上がりました。

 

それと同じ『数学』ですが
昨日の古本屋の棚の前では
自分からその本に手が伸びました。

 

ページをめくりながら
長いこと抱えていた思いが
ふっと蘇りました。

 

数学へのコンプレックス。

 

それをなんとかしたいと
おぼろげに思ってきたこと。

 

知的好奇心といえば
聞こえはいいですが
要するに学びなおしです。

 

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うちの社員はITに弱くて

「うちの社員はITに弱くて」という言葉を
中小製造業の社長さんからよく聞きます。

 

苦手だと思い込んでいるものから
遠ざかる人の心理は
私にはよくわかります。
自分がそうでしたから。

 

ITの導入研修をすれば
使える人はちゃんと増えます。

 

ただ研修が終わってしばらくすると
元のやり方に戻る会社がある。

 

使える人は増えたのに
使われないままになる。
これは能力では説明がつきません。

 

抵抗されているのは
AIでもITでもありません。
社長が決めて
上から降りてきたものを

 

黙って飲み込む立場に
また置かれることが嫌なんです。

 

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自分で選んだものなら、人は学びます

「ITを社員に使わせたい」
というご相談をお聞きした時は必ず
「なぜITを?どのような課題解決のため?」
と聞くようにしています。

 

ベストなのは、
私が古本屋で数学の本を手に取ったように
社員さんが自然にITに触れることです。

 

そのためには教育も必要ですが、
いつでも気軽に触れられる
環境作りも必要になります。

 

社員さんが社員さんのタイミングで
知りたいことに触れられるようにする。

 

これは私の思い込みではありません。

 

2025年にPLOS ONEに掲載された調査で、
20歳から84歳まで1,218人を調べたところ、

「新しいことを知りたい」という

ふだんの傾向は年齢とともに下がる一方で、

目の前に具体的な題材を出されたときに湧く
好奇心はむしろ年齢とともに上がっていました。

 

研究者は、歳を重ねた人ほど
自分に関係のあるものや、
すでに持っている知識とつながるものを
選んで好奇心を向ける、と書いています。

 

出典:Whatley MC, Murayama K, Sakaki M, Castel AD (2025) PLOS ONE 20(5): e0320600

まったく学ぶ気のない現場は
実はありません。

 

仕事を早く終わらせて家に早く帰りたい。
これも立派な動機です。

 

どうすれば早く帰れるかな、を
考えていくと
それが知的好奇心となっていきます。

 

44年間数学から遠ざかった人間が
たまたま通りかかったBOOK OFFの棚の前で
数学の本に手を伸ばすように。

 

  • 考え方が近いと感じた
  • 自分の会社は違うと思った
  • どこが違うのか話してみたい

そう思われた方とこそ
一度お話ししてみたいです。

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。