連休後半ですね!
うちはみんなで食事に出かけました。
私、実はメニューを決めるのが
早い方です。
あれこれ迷わず
だいたいすぐ決まります。
今回注文したのは
ペンネアラビアータ。

そういえば私
いつも似たようなものを
注文している気がします。
メニューにはいろんな料理が
載っているのに
結局いつものものを選んでしまう。
決断が早いというより
最初から選択肢が狭いだけなのかも。
そんなことを考えていて
ある人の話を思い出しました。
Appleの創業者
故スティーブ・ジョブズ。
黒いタートルネックにジーンズ。
そしてスニーカー。

あの姿を覚えている方も
多いと思います。
彼はいつも同じような服を
着ていました。
伝記によると
日本のソニーを訪問した際
社員の制服に興味を持ったそうです。
Appleでも社員用の制服を
導入しようとしましたが
社員には大不評。
結局、自分自身の制服として
イッセイミヤケの黒いタートルネックを
100枚ほど作ってもらったのだとか。
本人が挙げた理由は
毎日の便利さと
自分らしいスタイルを表現できること。
毎朝、何を着ようかと
考えなくてもいいわけです。
これって
私のペンネアラビアータと
似ているんじゃないでしょうか。
いや、ジョブズと一緒にするなと
言われそうですけどね。(笑)
ただ、この話を思い出して
少し考えました。
いつも同じものを選ぶことって
本当に悪いことなんでしょうか。
毎朝、何を着ようか考える。
昼食に何を食べようか迷う。
こうした小さな判断にも
時間を使っています。
だったら、いつもの服
いつものメニューでいい。
ほかのことに時間を
使えるようになります。
会社の仕事も同じです。
毎回同じような見積書を
一から作る必要はありません。
決まった情報を転記するだけなら
自動化すればいい。
同じ作業を何度も繰り返すなら
手順を決めてしまえばいい。
今ならAIに任せられる仕事も
増えています。
文章の下書き。
情報の整理。
議事録の要約。
人間が毎回ゼロから考える必要のない仕事は
どんどん減らしたいところです。
でも、ここでひとつ
気になることがあります。
本当に考えなければならないことまで
「いつものやり方」で
済ませていないでしょうか。
今、AIに質問すれば
いくらでもアイデアが出てきます。
「この業務を改善する方法を
10個考えて」
そう入力すれば
自分では思いつかなかった方法も
提案してくれるでしょう。
今までの経験や知識だけでは
見えなかった選択肢が
一気に広がります。
ところが。
せっかくAIに10個の案を
出してもらっても
「うちでは無理やな」
「現場が嫌がるやろうな」
「まあ今まで通りでいいか」
そんなふうに
新しい選択肢を最初から
消してしまっていないでしょうか。
これではAIを使っても
何も変わりません。
私がAIにおすすめのパスタを
10種類提案してもらって
結局ペンネアラビアータを注文する。
それと同じです。
もちろん好きで選んでいるなら
それでいいんです。
問題は会社の仕事まで
同じように選んでいないかということ。
これまでやってきたから。
慣れているから。
変えるのが面倒だから。
それだけの理由で
いつもの方法を選んでいないでしょうか。
ここでDXの話です。
例えば、毎日何枚ものExcelを開いて
あちこちから数字を集め
報告書を作っている会社があったとします。
AIを使えば
数字を集めたり
報告書を作ったりする時間は
短縮できるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
そもそもその報告書は
何のために作っているんでしょうか。
誰が見て
何を判断しているんでしょうか。
もしかすると
必要な情報が必要な人に届かないから
わざわざ報告書を作っているのかもしれません。
だったら報告書を速く作るより
情報の流れそのものを変えた方が
いい場合もあります。
あるいは報告書を作っても
誰も見ていないとしたら?
AIで作成時間を短縮する以前に
その仕事自体をやめられるかもしれません。
ここを見ずにAIを導入しても
今までの仕事が速くなるだけ。
しかも速くなった分
もっとたくさんの報告書を
作るようになるかもしれません。
それで本当に
会社全体の仕事は良くなるんでしょうか。
私が考えるDXは
新しい道具を入れることではありません。
仕事の流れを見直して
そこで働く人たちの仕事や生活を
今より良くしていくことです。
何を効率化するかよりも先に
どこで仕事が詰まっているのか。
何を変えれば
会社全体の仕事が流れ出すのか。
そこを見なければ
AIを使っても局所的な効率化で
終わってしまいます。
ジョブズの黒いタートルネック。
私のペンネアラビアータ。
いつも同じものを選ぶことには
それなりの理由があります。
考えなくていいことを決めておけば
大切なことに時間を使えます。
でもそれは
本当に大切なことを
考えている場合の話です。
会社でも
いつものやり方を続けることが
目的になってしまうと
改善する機会を失います。
AIが登場して
これまで人間が時間をかけていた仕事を
任せられるようになってきました。
だからこそ人間は
何を考えるべきなのか。
今の仕事の中で
どこに無理や無駄があるのか。
何が仕事の流れを止めているのか。
そこを見つけて
変えていくことに
時間を使いたいですね。
さて。
次に外食するときも
私はきっとペンネアラビアータを
注文すると思います。
好きなものは好きなので。(笑)
でも仕事の方は
そうはいきません。
考えなくていいことは
しくみやAIに任せる。
考えなければならないことは
いつものやり方で済ませない。
あなたの会社では
本当に考えるべきことに
時間を使えていますか?
毎日当たり前のように続けている仕事にも
見直す余地があるかもしれません。
AIやITを導入することが目的ではありません。
どこで仕事が詰まっているのか、
何を変えれば会社全体の仕事がスムーズに流れるのか。
中小企業の現場と経営、両方の視点から一緒に考えます。
まずは、今の仕事で気になっていることを聞かせてください。
参考:ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ』。ジョブズの服装に関する逸話は、本人が伝記著者に語った内容に基づいています。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |