現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

仲がいい会社ほど、システム導入に失敗する理由

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ウン千万円のシステムが
知らない間に消えていた。

現実だとしたらホラーですよね。
それは私がシステム担当として
前職に入社した2012年。

 

すでにそこには
「誰も使っていないシステム」
がありました。

 

 

発注点管理。
欠品する前に適切な数量を発注する。
目的は明確です。

 

QRコードリーダーで
在庫を読み取りデータを蓄積する。

 

フルスクラッチで開発され
何度も改修を重ね
トータルでウン千万円。
投資額も本気でした。

 

でも3つある部署のうち
使っていたのは1部署だけ。
しかも「仕方なく」です。


 

 

理論在庫と実在庫が合わない

なぜ使われなくなったのか。

 

当時を知る人に聞くと
こう返ってきました。

会話
理論在庫と実在庫が
合わなかったんだよね

生産設備の稼働準備で
消費する材料がある。

 

製品にならない部分の消費。
それがシステムに
計上されていなかった。

 

つまり現場では毎日
在庫が「合わない」。

 

合わない数字を見て
現場は何を思うか。

 

「このシステム、使えない」
そうなります。

 

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現場は伝えていた

ここが一番大事な話です。

 

理論在庫と実在庫が合わない原因。
現場の人たちはわかっていました。

 

稼働準備で消費する分。
製品にならない端材。

 

そういう「現場の実情」を
知っている人がすでに複数いた。

 

そしてその人たちは
システムを設計した側にも
ちゃんと伝えていた。

 

伝えていたのに
改修では反映されなかった。

 

何度も改修を重ねてウン千万円。
でも肝心の「現場が伝えたこと」は
システムに入らなかった。

 

ここです。
流れが止まっていたのは。

 

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仲は良かった。でも——

入社してしばらく社内を見ていて
思ったことがあります。

 

この会社はみんなの仲がいい。

 

仕事終わりにたびたび飲みに行く。
会社のレクリエーションには
たくさんの人が集まる。

 

入社当初の私は初めての製造業で
社内でやっていることを理解するのに
精いっぱいでした。

 

慣れてきたらみんなの仲の良さが
純粋に楽しかった。

 

その中でふと気づいたのです。

 

まじめな仕事の話を
していないことに。

 

飲みには行く。
レクには集まる。
でも仕事の話を本気でしたことがない。

 

「伝えたのに反映されない」
の正体はここです。

 

伝えてはいた。
でもぶつかってはいなかった。

これじゃ現場は使えない

この部分を直さないと在庫は絶対に合わない

そう言い切る場面が
なかったのだと思います。

 

仲がいいことと
仕事でまじめにぶつかることは
別の話です。

 

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バラバラに見えて、同じ場所で止まっている

少し視点を引いてみます。

 

システムが使いにくい。

現場がデータを入力しない。

経営にデータが届かない。

投資が回収できない。

別々の問題に見えます。

でも全部同じ場所で止まっています。

 

「現場の実情」と
「仕組みの設計」の間。

 

もっと言えば
「言ったけど届かない」
という流れの詰まり。

 

ここが詰まると
その先のすべてが止まる。

 

データが流れない。
判断材料が届かない。
経営が動けない。

 

そして現場は
「また使えないシステムか」
と学習する。

 

 

次のシステム導入は
さらに難しくなります。

 

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ツールの前に、流れを見る

あのシステムは
ある日ひっそりと
廃棄されていました。

 

私が本格的に稼働する前に
知らない間に消えていた。

 

「やめます」と
誰かが宣言したわけでもない。
気がつけばなかったことになっていた。

 

ウン千万円が
そうやって消えるのです。

 

でもこれは
システムが悪かったのではない。

 

流れの設計が
抜けていたのだと
今は思います。

 

「何を解決したいのか」
ではなく
「何を導入するか」
から始めてしまった。

 

そしてもうひとつ。
「伝える」と「ぶつかる」は
違うということ。

 

 

仲がいいだけでは
仕組みは変わらない。

 

ツールが先に走ると
流れが止まる。

 

これは生産管理システムに
限った話ではありません。

 

AI導入。DX推進。
クラウド化。ペーパーレス。

全部同じです。

 

ツールの前に
流れを見ているかどうか。

それだけで
結果は変わります。

 

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あなたの会社の「流れ」は止まっていませんか

あなたの会社にも
「なんとなく使われていない」
ツールやシステムは
ありませんか。

 

それは
ツールの問題ではなく
流れの問題かもしれません。

 

「伝えたのに変わらない」
「仲はいいのに話が進まない」

 

その間が詰まっていると
何を入れても
同じことが繰り返されます。

 

御社の「流れ」、一緒に整理してみませんか?

 

お問い合わせはこちら

 

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。