昨日は妻の父の十三回忌でした。
久しぶりに妻の兄弟や
その家族と顔を合わせました。
私は少し離れたところで
パソコンを開いていました。
会食の席では少しだけ話をしました。

和やかで
時間がゆったりしていました。
こういう席にいると
故人を偲ぶという言葉の意味が
よくわかります。
私の父の墓は墓じまいをしました。
母は「私は集合墓でいい」と
今から決めています。
年々、形式は軽くなっていきますねぇ。
それでも偲ぶ気持ちは残る。
昨日はそう感じました。
その席で
私がついつい自分の子どもに
いつも家で言っていることを
言うてしまいました。

背筋を伸ばしなさい。
同じことを家でも言っています。
毎日のように言っています。


でも家で親がいくら言っても
子どもはこう思うんですよね。


えーやん、家におるときくらい。
そしてそれが毎日ともなると

に変わります。
言葉が耳を素通りしていきます。
ところが昨日は違いました。
私が言ったあと
子どもがふっと周りを見た。
自分以外は
みんな背筋が伸びていました。
親の言っていたことは
本当だったんだと
そこで初めて分かる。
うちの子はそこで
スッと背筋が伸びました(笑)
誰しも一回でぴしっと
直るわけではありません。
それでも他人を通して
自分の姿が自分で見えた瞬間でした。
実は私にも同じ経験があります。
それはお箸の持ち方です。
小さいころ、父にくどくど言われました。
そのときは何も響きませんでした。
ただうっとおしいだけです。

ところが大人になって
他人と食事をする機会が増えて
ようやく分かりました。
箸の持ち方が下手だと恥ずかしい。
父の言っていたことは本当でした。
言われただけで直る人は
まぁそんなにいないでしょう。
自分の目で見て聞いて感じて
初めて自分の姿が分かります。

いつもの場所を一歩出たときが
それが起きるチャンス!
同じことが会社でも起きています。
挨拶の声の大きさ。
電話に出るまでの秒数。
メールの書き出し。
お客様が来たときの立ち方。
報告の細かさ。
上司が何度言っても
またかハイハイになります。
家の食卓と同じです。
社員が悪いのではありません。
自分の姿を見る機会が
社内には用意されていないだけです。
製造業には
工場見学を誘致するという手があります。
我が新免鉄工所でも
お客様をお迎えする機会はあります。
現場はきれいになります。
社員の背筋も伸びます。
でも工場見学に外部の型を招くのは
社員が見せる側に回っている状態です。
準備した自分を見てもらうだけで
他社の人と並んだ自分は
最後まで見えません。
自分が比べられる側に立って
はじめて自分のことが分かる。

外の人を呼ぶことと
自分の身体を外に出すことは
得られるものがまったく違います。
一番効くのは展示会です。
他社の人と直接話をするので
自分と相手の違いがひとめで分かります。

ただ展示会は都合よく
毎月あるものではありません。
出展の予定がない会社のほうが多い。
そこで今週からでも
すぐ始められる方法を3つ挙げます。
1:納品と引き取りへの同行
運送の用事は必ず発生しています。
そこに現場の人間を1名乗せる。
行き先はお客様の工場ですから
整理の仕方も挨拶も
自社との差が一発で分かります。
2:仕入先への同行
仕入先との交渉を
営業任せにしないことです。
材料屋や加工屋に
現場の担当者が自分で行く。
電話でしか話したことのない相手に
実際に会うと
その後の頼み方が変わります。
3:社外の人が社内に長くいる状態を作る
設備メーカーの据付立ち会いや
実習生の受け入れ。
数日一緒に働くと
後半はお互い素になります。
見学のように構える暇がありません。
ここまで読んで

と思われた方が多いはずです。
ものづくりをしているのは現場です。
そこから人が抜けることに
慎重になるのは当然です。
社員を研修に出したがらない社長も
理由は同じです。
二日も三日も人が減ったら
現場が回らない。
でも先の3つを
研修と同じ枠で
考えないでください。
納品の同行は
移動時間を入れても半日です。
仕入先への訪問も同じ。
据付の立ち会いにいたっては
外の人がこちらに来ているだけで
誰も現場から抜けません。
外に出すために
新しく時間を作る話ではありません。
もともと発生している用事に
誰が行くかを変えるだけです。
これまで
運転手ひとりで行っていたところに
現場の人間をもう1名乗せる。
それだけです。
もうひとつ
決めていただきたいことがあります。
誰を出すかです。
見込みのある社員を選んで出すと
一番必要な社員に届きません。
選ばれなかった側は
自分は対象外だと受け取ります。
役職も年次も問わず
順番に出すほうが効きます。
特別扱いにしないことが
そのまま社内の空気を変えます。
背筋を伸ばしなさいと
何度言っても
言われた側は指摘として受け取ります。
関係が近いほど角が立つ。
でも他社の人と並んで
本人が自分で気づけば
誰にも言われずに直ります。
言い続ける人の力量に
頼らなくてもいい場所を作る。
社員教育を『気づいた人まかせ』で
終わらせないために
明日からやってみてください。
来月、誰を1名外に出すか。
それだけ決めれば動き出します。
順番の付け方で迷われたら
一度お話ししましょう。
| 現場と経営をつなぐDX部長 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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| 支援内容 |
DX推進・IT活用の相談・伴走支援 組織づくり・人材育成の仕組み化 |
|---|---|
| 活動拠点 | 奈良県 |
| 営業時間 | 平日9時~18時 |
| 定休日 | 土日祝 |