現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

連休に出てくる人への感謝が、搾取に変わるとき

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今日はお盆前の8月10日(月)。
今日休めば当社は9連休でした。

 

長期休暇前はお客様の動きも
ゆったりになりますね。
お問い合わせも少なくなります。

 

今朝は通勤電車がとにかく空いていました。

 

学生が夏休みに入ったからでしょうか、
7月の終わりごろから少しずつ
通勤通学の人が減ってきています。

 

今日はそれよりさらに少ない気がする。
長い休みに入った方が多いんでしょうね。

IT参謀会話
そんな中で私は出勤です!

電車もゆったりしていて
朝からどこか緩やかです。

 

私は新免鉄工所で
社内のIT全般も見ています。
システム管理もその一つです。

 

IT関係には今日のように人が少ない日
みんなが休んでいるときにしか
できない仕事があります。

 

LANケーブルの張替え。
サーバの再起動。

 

IT参謀会話

人がPCを使っている平日には
なかなか手をつけられないことに
手を付けるチャンス!

そういえば過去の連休には
ネットワークのトラブルが
ありました。

 

線をつなぎ直したら
かえってつながらなくなって
かなり焦ったりね(笑)。

 

普段は見ない机と机の間が
えらいことになっていました。

 

これってインフラを支える仕事の
本当に末端です。
小さなところです。

 

でもインフラが止まると
事務所の仕事が止まります。

現場へも作業指示が滞るなど

全社的に影響が出ます。

 

そんな大事な仕事をしている、
そう思えばやりがいも出てきます。

 

やりがい。

 

この言葉で思い出したことがあります。

 

 


日給3,000円と言われて

『逃げるは恥だが役に立つ』。
2016年のドラマです。
第10話が12月13日に放送されました。

 

商店街の若い店主たちが
青空市をやろうとしています。

 

ヒロインのみくりさんが呼ばれて
売り方のアイデアを出す。

 

そこで「手伝ってくれないかな」
と軽く頼まれます。

 

するとみくりさんは言い切ります。
「やりがいの搾取に断固として反対します!」

 

 

ここは有名な場面なので
私もはっきり覚えていました。

 

でも覚えていなかったのは
その続きです。

 

酒屋の中西さんが
「よし、わかった」と応じて
金額を出します。

 

日給3,000円。

 

みくりさんの返しは
「安い……。」

 

それでも彼女は
引き受けます。

 

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あの人がいるから大丈夫

ここでポイントは
みくりさんの搾取発言ではありません。
中西さんが金額を提示したことです。

 

金額が出れば「安い」と言えます。
「高くしてくれ」とも言えます。
そこから交渉です。

 

無償のままだと安いとも言えません。
言えばケチだと思われます。

 

この話を工場に置き換えてみると・・・
例えば

 

 

段取り替えになると
必ず呼ばれる人がいます。

若手のミスを
黙って直しているベテランがいます。

誰も見ていない時間に
設備を見回っている人がいます。

連休に出てきて
たまった仕事を片づける人がいます。

こういう風景、我が社にもあります。
前の職場にもありました。

 

よその会社の話を聞いても
似たような話がだいたい出てきます。

あるあるです。

 

どれも責任感で回っています。
会社への愛着で回っています。

 

念のために書いておきますが、

IT参謀会話
「これを全部お金に換えろ」

という話ではありません。

 

そんなことをすれば
中小企業は回りませんからね。

IT参謀会話
「やりがいを取り上げろ」

という話でもありません。

 

やりがいがなければ
続かない仕事はあります。

 

私が今日出てきているのも
やりがいがあるからです。

 

『逃げ恥』の商店街の手伝いは
日給3,000円がついた時点で
善意から仕事に変わりました。

 

「安い」と言う余地も生まれました。

 

現実世界の工場では

縁の下の力持ち的な作業は
明確に仕事として定義されていません。

 

だからそれを支えているのは本人の気持ちです。

 

気持ちはその人の内側にしかありません。
だから例えば、その人が辞めた瞬間に
支えられていた仕事がまるごと消えます。

 

会話
あの人がいるから大丈夫。

社長がそう言うことがあります。

それは評価ではありません。
依存です。

 

その人が1週間休んだら何が止まりますか?

 

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その仕事が要るから残っている

見えない仕事が残っているのは
それが要るからです。

 

要らない仕事なら
とっくに消えています。

 

誰かがやっているということは
誰かが支えているということです。

 

必要なのは
その仕事に価値があると
経営者が明確にすることです。

 

手段はいくつもあります。

 

・手当をつける。
・当番表に名前を載せる。
・朝礼で名前を挙げる。

 

つまり、その仕事が要ると
会社が認めている、と示すこと。

 

そして実はここに落とし穴があります。

 

「ありがとう」で済ませてしまうと
搾取に戻ってしまいます。

 

 

言葉で認めて形は何も変えない。
これがいちばん危ない。

 

認められた本人は
もう文句を言えなくなります。

 

認めるとは
口に出すことと
何かを変えることの

両方です。

 

「感謝の気持ち」だけで終わるなら
それは搾取です。

 

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止めなかったことを1行残す

トラブルが起きたことには
全員が気づきます。

 

起こさないためにやったことには
なかなか気づきません。

 

だから記録するんですよね。

 

・掃除した。
・段取りを準備しておいた。
・メンテした。

 

・確認した。
・異常なし。

 

チャットに1行でも足ります。
わざわざ日報にしなくていい。

 

報告書にしなくていい。
続けられる形が一番です。

 

目的は管理ではありません。
誰の仕事が何を支えているか
社内に伝えるためです。

 

伝わって初めて
手当にするか
当番表に載せるか

どう言葉にするか
を決められます。

 

みくりさんは
「安い」と言えました。
それは明確に仕事になったからです。

 

仕事とされていないことには
金額のつけようがありません。
ありがとうも届きません。

 

その人が1週間休んだら何が止まりますか?

 

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曖昧にしていることに気付いた方は、

一度お話しましょう。

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。