最近、ある卸売業の企業で研修をしていたときのこと。私のTOC(制約理論)とMG(マネジメントゲーム)の師匠である森本繁生氏の初の著書 『小さく分ければうまくいく』 を紹介したら、思いがけず大盛り上がり! 研修が一時ストップするほど、参加者の皆さんが自社の経験と照らし合わせながら話し始めたんです。
「ウチも大量仕入れが正義だと思ってたけど、実は…」
「大口取引の値引き、長い目で見たら利益減ってるかも…」
TOCの「小さく分ける」という考え方が、これまでの当たり前を揺さぶる瞬間でした。
卸売業といえば、大量仕入れ&大量販売が基本のビジネスモデル。
これが利益を最大化する王道戦略だと考えられています。
でも、本当にそうでしょうか?
TOCの考え方では「制約(ボトルネック)」に注目し、そこを改善することで全体最適を図ります。つまり、大量仕入れや大量販売のどこかに 「本当にうまくいっているのか?」と疑うべきポイント があるかもしれないのです。
研修先の企業でも、実際に「小さく分けたらうまくいった」経験がいくつかあったようです。
ある企業では、ある商品を大量に仕入れることで仕入値を抑えていたものの、売れ残りが発生し、値引き販売を強いられていた。そこで、「まずは小ロットで試しに仕入れる」ように変更。結果、無駄な在庫を抱えず、値引きせずに売れるようになった。
「大口注文に依存していたが、小ロットでこまめに出荷するようにしたところ、むしろ利益率が上がった」という話も。大口取引は一見、安定しているように見えるが、値引き要求や支払いサイトの長期化でキャッシュフローが圧迫されがち。小口でも安定した回転を作ることで、資金繰りが改善された。
TOCの視点で考えると、「小さく分ける」ことで以下のようなメリットが生まれます。
今回の研修では、森本繁生氏の 『小さく分ければうまくいく』 を紹介したことで、卸売業の皆さんが「確かに…!」と気づきを得る場面が多くありました。
TOCの本質は「部分最適ではなく全体最適を考える」こと。
「小さく分ける」ことで、在庫リスクを減らし、キャッシュフローを改善し、適正価格での販売を実現することができるんです。
「大量に仕入れて単価を下げる」
「大口受注で一気に売る」
この常識、本当に会社の利益につながっていますか?
もし、少しでも違和感があるなら、TOCの考え方を取り入れて 「小さく分けてみる」 ことを試してみてください。
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