現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

無知は罪。大河ドラマを見てそう確信した理由

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昨日の大河ドラマ「豊臣兄弟!」
観ましたか?
あるシーンが話題になってますね。

 

昨日の放送は第17回、
ついに!武田信玄が登場しました。
「戦国最強」とうたわれた
この時代の超有名人です。

 

劇中、子どもたちと一緒に
餅をついていた信玄は
自分で搗いた餅を喉に
詰まらせてあっけなく

逝っちゃいました!

 

 

登場からわずか10分足らず。
あっさりした最期でした。

 

「オイオイ!」
思わずそう声が出ました。


 

気づける人と気づけない人

史実の信玄の最期は諸説あります。
肺結核や胃がんなど病死説が有力で

 

1573年、信濃国の駒場で
亡くなったとされています。

 

ただ、餅を喉に詰まらせた
という記録は
史実のどこにもない。

 

「ドラマの描き方が違う」
と気づけるのは

当たり前のようですが
信玄の最期を知っている人だけです。

 

何も知らなければ
「あっけない演出だな」で終わります。
疑問すら浮かびません。

 

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知ると楽しみ方が変わる

こういう演出は今回に限りません。


2021年放送の「麒麟がくる」。
主人公は明智光秀。
本能寺の変で
織田信長を討った武将です。

 

史実では光秀は
本能寺の変の直後
山崎の戦いで敗れ
落ち武者狩りに遭い
亡くなったとされています。

 

ところがドラマの最終回は
違う描き方をしました。

 

本能寺の変から3年後
京の街で光秀に似た男の後ろ姿を
ある女性が目にします。

 

その男は馬に乗り駆け去っていく。
そこでドラマは幕を閉じました。

 

「光秀は生きていたのかも?」
という問いを
視聴者に投げかけたまま
終わったのです。

 

 

光秀の最期を知っている人なら
「あれ?死んでいないの?」と
引っかかったところ。

 

知らなければ
ただ馬が走り去るシーンです。


2023年放送の松本潤主演、

「どうする家康」でも
「オイオイ」と思わせる

演出がありました。

 

主人公・家康の正妻
瀬名(演・有村架純)が
「慈愛の国」という構想を
語るシーンです。

 

武田・上杉・北条など
東国の大名たちが手を結び
争いのない国をつくる

 

というユートピア計画でした。

 

 

史実の瀬名は謀反の疑いをかけられ
処刑されています。

 

瀬名がこんな理想を語ったという
記録はどこにもありません。

 

知っている人は
「これは創作だ」とわかって楽しめます。

 

まぁ、「史実と違いすぎる!むかっ (怒り)」って
怒っている人も
たくさんいましたけどね。

 

知らなければ
「へえ、そんなことを考えていたんだ」と
受け取るかもしれません。

 

どちらが正しいとは言いません。

ただ知識の量で
楽しみ方の深さが変わるのは確かです。

 

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あなたの会社で起こること

 

実はこれ、最近よく目にする
DXやAIの話と
まったく同じ構造です。

 

単なるペーパーレス化や業務の電子化を
「DXを推進しています」と
説明している企業は今も少なくありません。

 

本来のDXとは、デジタル技術を使って
ビジネスや業務の本質、

そして在り方そのものが変わることです。

 

デジタル化はその手段であって
DXそのものではありません。

 

AIも同じです。

チャットボットを導入しただけで
「AI機能を搭載しました」と
うたっているサービスがあります。

 

仕組みを知っている人なら
「ほんまにAI使ってる?」となります。

 

知らなければ
「すごい、AIを使っているんだ」
で導入を決めてしまうかもしれません。

 

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無知は罪

特にAIの場合

驚き屋さんといわれる人がいるように
便利な面にばかり目が向きがちです。

 

「業務が楽になる」「作業が速くなる」
それ自体は本当のことです。

 

でも便利なことばかりに目を奪われ

セキュリティを後回しにしていると
えらい目に遭います。

 

自分の作ったAIエージェントに
自分のパソコンのファイルを
勝手に削除されたというケースが
現実に起きています。

 

「知っておくべき情報」をしらないまま
便利だからと使い続けた結果です。

 

DXという言葉を
正確に理解していない経営者が
「DXを推進しろ」と号令をかけ
現場が混乱する。

 

AIツールの仕組みを
理解しないまま使い続け
大惨事を招く。

 

悪意ではありません。
ただ知らなかっただけです。

 

でも「知らなかっただけ」では
済まないのが現実です。

 

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だから私は書き続ける

大河ドラマを楽しむだけなら
エンタメと割り切るなら
史実を知らなくても楽しめます。

 

でも歴史を学ぶ教材として
制作し視聴するなら
その演出も
史実に忠実であるべきです。

 

DXもAIも、経営の判断をするなら
技術のことを正確に知らないまま
大きな投資をしてはいけない。

 

だから私は書き続けています。
正確に。わかりやすく。
現場で使える言葉で。

 

 

 

GWの日曜の夜
「豊臣兄弟!」の信玄を見て

 

「オイオイ」と思った
自分を確認しながら
ここに書いています。

 

そういえばお市の方の介錯も
ずいぶんでしたけどね泣き顔

 

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お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。