現場と経営の断絶を解く。
中小製造業のDX部長が書き続けるブログ

意思決定の速さが会社を分ける。2500年前から変わらない事実

LINEで送る
Pocket

いすゞ自動車が2027年度に
UDトラックスを吸収合併すると
発表しました。

 

日本経済新聞の報道によると
いすゞの山口真宏社長は
その理由をこう述べています。

 

会話

より踏み込んだ形で1つにした方が
意思決定も速くなり、経営資源を迅速に
活用できる体制が整う

意思決定を速くするために
会社をひとつにする。
大企業がそこまでやる。

 

でも私は
そりゃそうだろうと
思いました。

 

 


社長の仕事は意思決定である

MG(マネジメントゲーム)という
経営シミュレーションがあります。

 

参加者全員が社長になり
仕入れ・製造・販売・投資を
自分の判断だけで回す
実践型の研修です。

 

 

MGでは社長の仕事は
「意思決定」だと定義されています。

 

ゲームの中で
自分が意思決定できる
回数は決まっています。

 

その限られた回数の中で
いつ売るのか。
何回仕入れるのか。
いくらで出すのか。

 

事前にプランを立てていても
引くカードやまわりのプレイヤーの動きで
状況はめまぐるしく変わる。

 

完璧な計画だけでは意味がない。
変化の中でどれだけ速く決められるかが
業績を分けるのです。

 

目次へ戻る

 


2500年前のタイパ

孫子の兵法・作戦篇に
こう書かれています。

 

兵は拙速を聞くも
未だ巧の久しきを睹ざるなり

 

 

拙くても速く終わらせた話は聞くが
巧みに長引かせてうまくいった話は
聞いたことがない。

 

これは
「下手でもいいから急げ」
という意味ではありません。

 

孫子が言っているのは
長引かせることが
いかに致命的かということです。

 

戦争が長引けば
兵は疲れ士気は落ち
国費は尽きる。

 

その隙に周りの国が
攻めてくる。
そうなったらもう
どんな知恵者でも手遅れだと。

 

2500年前からタイパは重要だった。
ただし本来の意味でのタイパです。

 

ドラマを早送りで観て結末だけ知るのは
タイパとは言いません。
あれは間や表現を味わう時間を
捨てている。もったいない。

 

本当のタイパとは
同じ時間でどれだけの成果を出すか。

 

100万円を1日で売り上げるのと
365日で売り上げるのとでは
金額は同じでも意味がまったく違います。

 

目次へ戻る

 


時間はコスト。体で覚える

TOC(制約理論)という
経営理論があります。
「会社全体の成果はボトルネックで決まる」
という考え方です。

 

TOCダイスゲームでは
6つの工程をいかに速く回すかが
利益に直結することを体感します。

 

 

ボトルネック工程への対処を間違えると
その1工程の遅れが会社全体の利益を削る。
これが手に取るようにわかるのです。

 

MGもTOCも
同じことを教えてくれます。

 

判断しない時間にも
人件費は発生している。

 

見送った案件は
二度と戻ってこない。

 

待たされた現場の士気は
静かに下がっていく。

 

孫子が2500年前に警告したのと
まったく同じ構造です。

 

目次へ戻る

 


意思決定の速さで勝つ

大企業は合併で意思決定を速くする。
では中小企業はどうすればよいか。

 

答えはシンプルです。
情報の流れを速くする。
そのためにITを使うんです。

 

現場で起きていることが
社長に届くまでの時間を短くする。
判断材料の鮮度を上げる。
精度も上がる。

 

いすゞは数千億の合併で
それをやろうとしています。

 

中小企業はそこまでしなくていい。
ITで情報の流れを変えるだけで
意思決定の速度と精度は
確実に上がります。

 

 

ただしツールを入れれば
済む話ではありません。

 

情報の流れを速くすることが
なぜ大事なのか。

 

それを社長以下社員全員が
共有するところから
意思決定のスピードアップは
始まります。

 

時間はコストです。
決めるまでの時間にも
値札がついています。

 

あなたの会社の意思決定を
一段速くしませんか。

 

具体的な進め方が気になる方はこちらへ。

 

お問い合わせはこちら

 

目次へ戻る

 

 

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

現場と経営をつなぐDX部長
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 DX推進・IT活用の相談・伴走支援
組織づくり・人材育成の仕組み化
活動拠点 奈良県
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

現場と経営をつなぐDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

「ITを入れたのに、現場が動かない」——
その声を、製造業の中から
聞き続けて10年以上。

C言語エンジニアから
起業・倒産・再就職を経て、
今は中小製造業のDX部長として
現場と経営の橋渡しを
実務でやっている。