vol.592
工場での感染者数は78人に。
東京・江戸川区の
食品加工工場で、
新型コロナウイルスの
集団感染が発生。
9月9日に従業員1人の感染判明後、
消毒や自宅待機などの対応をしたが、
その後も30人の感染、
そして今回、工場での感染者が
78人となったとのこと。
工場って、よっぽど
高度に自動化されていない限りは
人間がまだまだ必要。
なのでコロナの感染拡大が
大きな危機感をもって
伝えられた時期にも
まったく休まず操業
したところも多々ありました。
そりゃそうです。
中小製造業なんか
1日稼働しないだけで
その月の損益分岐点を
割り込む工場も珍しくありません。
つまり、月に20日間
稼働する工場で
19日目までは赤字、
20日目の生産が終わって
初めて利益が出る場合、
1日工場を止めるだけで
利益が出なくなるということですから。
コロナってなんだか
ヤバそうだから
っていうだけで
生産を止める
って難しいですよね。
現場は休めないから
製造業はコロナ禍でも
粛々と生産するしかない?
そうでしょうか。
例えば工場内に
Wi-Fiが飛んでいれば、
製造ラインの人間に
スマホを持たせれば
LINEのテレビ電話で
会話ができ、
飛沫感染防止ができます。
生産中は電話は取れない、
生産の合間の休憩にしか
連絡が取れない製造ラインなら、
Chatworkでメッセージを
送っておくことで確実に
伝言を残すことができます。
なんなら、別フロアの人や
品質、物流、工場などとの
打ち合わせなら
Zoom+スマホで
可能かもしれません。
タブレットや
バーコードリーダーなどの
機器を活用することで
見やすくなったり
手作業を減らすことができます。
そして一番の利点は、
これらのIT化に
対する投資はどれも
無料から
年間数万円で
実現可能
だということです。
工場そのもののIT化
という面では、
例えば設備の稼働状況の
モニタリングや
異常停止時の通報システム
なども工夫次第で
投資金額を抑えられます。
↓
町の電気屋で売っている
光センサーを
生産設備のランプに
取り付けて
警報ランプがついたら
スマホに通知する仕組み
を作ったところもあります。
特に生産管理、
工程管理などは
システム化しやすい領域。
私の勤める新免鉄工所でも
今、まさに生産管理の
システム化を進めています。
ウェアラブルカメラの導入は
時期尚早という判断で
先送りになりましたが。
このコロナ禍における
システム化とは何を
意味するか分かりますか?
データベース化、見える化は
もちろんですが、
システム化することで
人と人との接触を
最低限に抑える
ことができるんです。
これはコミュニケーションが
減ることを意味しません。
むしろ、今まで無駄に
口角泡を飛ばしていたことを
デジタルに置き換えることで、
本当に必要な
コミュニケーションの密度を
高められるということ。
このコロナの嫌なところは、
感染経路がはっきりしないこと。
先のタカラ食品工業も
感染防止に努めてきて、
なぜ感染が広がったか
わからないとのこと。
つまりどの工場でも
いつ感染者が出ても
おかしくない。
IT化の神髄は
生産性を高めることと同時に
無駄な接触を無くし、
本当に必要な
コミュニケーション
を増やす
ことにあります。
うちの現場にITはそぐわない
と思い込んでいませんか?
そんな時は製造業にも
ITにも詳しい第三者に
相談してみてください。
別の視点で新しい
気付きが得られますよ。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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