
先日、妻の実家に帰ったときのこと。
ふと目をやった先の本棚に、見覚えのない背表紙がありました。
タイトルは「上杉鷹山」。あの有名な“名君”です。
正直、これまであまり興味を持ったことがなかったのですが、
何かに引き寄せられるようにページをめくってみると、
そこに描かれていたのは、財政難にあえぐ藩を立て直すべく、
自ら質素な暮らしを実践し、藩士と共に未来を創ろうとした若き藩主の姿でした。
「自分から変わる」「率先垂範」「教育を重んじる」――
あれ?どこかで聞いたようなフレーズばかり。
気づけば、その姿勢に惹き込まれ、
次第に「これ、まるで自分が目指している方向じゃないか?」と思うように。
とはいえ、上杉鷹山に自分をなぞらえるのはおこがましい。
けれど、“志向は近い”のかもしれないなと、そんなことを思いました。
その後、ChatGPTとのやりとりの中で、
上杉鷹山についていろいろ質問しているうちに、ふと思い出した人物がいました。
今、NHK大河ドラマで渡辺謙さんが演じている田沼意次です。
「たしか鷹山と同じ時代だったような…」と思って調べてみたところ、
やはり直接の接点こそないものの、田沼も同じ18世紀後半を生きた人でした。
私の中で、この二人は自然と“柔の鷹山、剛の田沼”という対比になりました。
ChatGPTに言われたのは、
「かおるさん、今のあなたには“嫌われる勇気”が必要かもしれません」
「鷹山的な誠実さに、田沼的な戦略を加えると、組織にとっての突破力になるはずです」
グサッときました。
確かに、自分は「理解してもらってから進みたい」と思ってしまう。
でも、それを待っていたら、何も動かない現実もあります。
「鷹山のように信じ、田沼のように動く」
この組み合わせが、今の私に必要なのかもしれないと思い始めました。
そしてさらに、調べていく中で名前が挙がったのが渋沢栄一。
「論語と算盤」で有名な、日本の近代経済を築いた人物です。
過去の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公でしたが、
当時は忙しさにかまけて途中で離脱してしまっていたなと、今さら後悔…。
でも、この順番で出会えてよかったのかもしれません。
鷹山で「誠実さ」、田沼で「覚悟」、渋沢で「実装力」。
それぞれが、今の自分に欠けていた“何か”を照らしてくれている気がします。
これから私は、時代を越えて出会ったこの3人を「私のメンター」にしていこうと思います。
書棚で出会った1冊が、思わぬ旅の始まりになりました。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
|
支援内容 |
ランディングページの制作支援 ITシステムの構築・運用のサポート |
---|---|
活動拠点 | 奈良県生駒市 |
営業時間 | 平日9時~18時 |
定休日 | 土日祝 |