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上がる工場の作り方

TOCと仏教~第1回わかやまTOC学会 vol.1~

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本日9月16日は土曜出勤日ですが
私は和歌山県の田辺市に向かって

自宅からひたすら南下しました。

 

 

目的は

第1回わかやまTOC学会

への参加。

 

TOC学会とは
TOCを実践している方々が
セミナー形式で成果発表をする場

 

 

東さんに興味湧く

わかやまTOC学会の主催者、東(ひがし)さんと
ここで知り合ったのがきっかけです。

やっぱり親子で参加したかった!やおやお家族MG

IT関連企業から農機具の販売、レンタルという
畑違いの企業に入社された東さんの経歴が

 

同じくIT関連企業から
畑違いの製造業に転職した
私の経歴と似ているなと思い、

 

TOCやMGを主催され今後は

(株)クリアーを分社設立し
小規模事業者さん向けの
事業開発コンサルをされる点など

 

私が目指す方向性と重なる部分が多かったので
勉強させていただこうと思っての参加でした。

 

でもゆっくりドライブすぎて
名刺交換タイムを逃して学会開始(笑)

 

まさかの禅宗との再会

まず最初はインストラクター市川さんの
「TOCと仏教は似ている」

という話から。

 

 

実は私、先週の出張の最終目的地として
曹洞宗の総本山、永平寺を訪れていました。

 

永平寺訪問のことはこちらに書きました。

禅の学び

 

親からは「何かを感じるから行くべきよ」

と言われていた場所、菩提寺の永平寺。

 

確かに「何か」を感じていたところに
市川さんの仏教(しかも禅宗)の話

 

市川さんのスライドより

 

 

TOCと仏教

以下、市川さんのお話から抜粋

 

 

◆TOCと仏教の共通点

・TOCの因果関係はモロに仏教思想

・ブランチは因、縁、果の集合体

・DBR、S-DBR、CCPM、思考プロセスは
仏教システムで一気通貫できる

 

◆禅僧、藤田一照さんのエピソード

どうやるか(Doing)よりも
 どう在るか(Being)が大切

 

◆Being(在り方)

・ボトルネックは善悪ではなく、
ただそこに在るだけ

・Beingの姿勢=ボトルネックを活かす

 

◆ボトルネックとは

・「TOCはボトルネックを見つけて
投入制限すればいい」だけじゃない。

・現実にはボトルネックを活かす方法が
もっとある!(MGと現実の違い)

 

◆ボトルネックを解消する?

・ボトルネックが無くなることはないし
新しいボトルネックを
探し続ける旅が目的ではない

・もっとボトルネックを
味わわないともったいない

Step1~3(見つける→活かす→適切な投入)

 

うちのボトルネック

Step1.見つける

パッと思いつくボトルネックは
場所(スペース)

 

 

グリッドブラストや塗装をする
場所がないんよねぇ。

無限に使える平地があったら
ええねんけど(そんなのない)

 

Step2.活かす

今のスペースをもっと効率的に使えたら
投資せずに処理量(つまり売上)が増える!

無限にスペースがあると
出し入れに時間も人でもかかる

 

つまりV(原価)も上がるし
F(固定費)も上がる。

 

この限られたスペースを活用するには・・・

 

Step3.適切な投入

入荷と出荷のタイミングを把握し
調整したらもっと置けるのでは。

 

 

作業時間を正確に把握すれば
入出荷の調整も可能では。

 

出荷する順番を整理すれば
置き場所が変わり
スペースがあくのでは。

 

サバ読みしてない?それ正しい?

 

 

などなど考えていると
市川さんの話とほぼほぼ
リンクしているなぁ。

 

 

市場がボトルネックに

そして市川さんの話はコロナ禍へ。

 

市場がボトルネックになったが
俯瞰してみれば
自分はボトルネックの中に在る。

 

ボトルネックを活かすStep2を
しっかりやるだけでうまくいく。

 

ただしバッファの維持は超大事。

 

当社は比較的コロナ禍の影響は
少なかった方ですが

 

市場に左右されるのは
特に公共工事では大きい。

 

市場制約というボトルネックと
どう付き合っていくかは
これからもっと社内で話し合わないとなぁ。

 

ボトルネックと仲良く

継続的な改善よりも、
今あるボトルネックと
仲良くした方がうまくいく
という市川さんのお話。

 

製造業の改善って
継続的に問題点を潰していくのが一般的ですが、
ボトルネックを活かす考え方も本来はあるはず。

 

改善exclamation改善double exclamationに捉われすぎで
本来いの一番に取り組むべき
「ボトルネックを活かす」ことを
スルーしてたんじゃないか。

 

ボトルネックって善悪ではなくて、
今までやってきたことの結果
そこに在るだけなんですよね。

 

なぜそこに在るのか、
それをどう活かすのか。

 

仏教の教えとTOCは
確かに相通ずるものがある。

 

私が永平寺で感じていたことを
TOCの視点で明文化してもらって

 

わかやまTOC学会の1コマ目から
お腹いっぱいになったのでした(笑)。

 

 

東さんのお話や各社の事例紹介など
わかやまTOC学会で書きたいことは
まだまだありますが長くなるので
またこんど。

 

 

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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。