ある日、会社で。
え
なんで事前に
言うといてくれへんかなぁ
こんな会話ありませんか?
【社長】の部分は【部長】や
【リーダー】かもしれませんし
【出張】の部分は【有休】
だったりするかもしれません。
要は
事前に分かってるならなんで
みんなに(もしくは私に)
言うといてくれへんねん
プンスカ
っていうことですね。
こんなことが起こった時、どうします?
そうね。まずはエクセルで申請書作るとか
Googleカレンダーを共有するとか
スケジュール管理アプリ使うとかもあり。
って過去の私ならすぐに
ツールの選定に走ってましたね。
社内で一番ITに詳しい私からの提案なら
経営層もすぐにOKくれたものですよ。ハイ。
でも、なぜ今までそういう
仕組みが無くてもやってこられたのか
考えたことありますか?
仕組みを導入できる人がいなかった
というのも理由でしょうが、
多少の不便はあっても
どうしても解決しないといけない
一番の問題ではなかったから
じゃないですか?
当社には『申請フロー』がありません。
有休を使うとき
社用車を使うとき
出張するとき。
基本は口頭ですみます。
対応する総務経理部門は
大変かもしれませんが、
今のところは社内の申請ルールを
厳格に決めようという話はありません。
当社は100年以上続いていて
現社長は4代目、
60代以上のベテランさんも
長く元気に働いている会社です。
たぶん今までも
みたいなことはたびたびあったはずです。
でもいまだにスケジュール共有はせず。
これって会社の文化、風土だと
思うんですよねぇ。
スケジュールの共有はした方が便利
と思うことは多々ありますけどね
口頭で済ませるということは
自由度が高いとも言えます。
以前勤めていた会社はどんどんシステム化し
事務部門の効率化には貢献したと思いますが
逆に申請が無ければ急な出費の小口精算さえ
難しくなったということもありました。
これ、ボトルネック(と勘違いした)部分に
安直にシステムを導入。
お金をかけるだけで解決しようとしたからです。
会社全体を見渡しながら
こう質問してみてください。
今、ほんとに手を打たないと
いけないのはそこなの?
システム導入にはどうしても
お金がかかります。
そしてお金さえ払えば自社開発するより
ずっと優秀な仕組みがすぐ手に入ります。
でも仕組みを入れるだけで
うまく回るようになるのは、
かなりIT化が進んでいる会社だけ。
良くも悪くも自由な雰囲気の会社が
安直なシステム導入で硬直した
ギスギスした空気になった経験があります。
ほんとに役立つITって、
人と人を切り離すんじゃなくて
人と人をつなぐんです。
(どこかのCMみたいなフレーズですが)
いろいろヒアリングして検討して
社長のスケジュールが
いつでもだれでも分かる仕組みが
今、必要だという結論になったら
スケジュール管理の仕組みを導入します。
(すでに調査は進めてますけどね)。
誰か声の大きい人の意見だけで決め、
システム部門だけで導入した仕組みは
現場の理解が無い分、浸透が難しい。
結果、使われない、使えないシステムになる。
このことを私は体感してきましたが
改めて『指示ゼロ経営』を学んで
理論的に、体系的に理解し、
みんなが求める仕組み
を導入するやり方に
切り替えました。
この週末には金沢で
この本の出版記念イベントがあります。
↓
著者の米澤さんからいろんなお話が
聴けるのが楽しみ。
そして週明けからは、
仕組みを考える前に
何が本当のボトルネックなのかを
みんなで探す作業を進めます。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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支援内容 |
ランディングページの制作支援 ITシステムの構築・運用のサポート |
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活動拠点 | 奈良県生駒市 |
営業時間 | 平日9時~18時 |
定休日 | 土日祝 |