生産性と社員のモチベーションが
上がる工場の作り方

「とにかく働け!」が会社を潰す?時代遅れの経営思考をアップデートしよう

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「休みたい人」と「働きたい人」——どちらも活躍できる組織をつくるには?

世の中には「少しでも休みを増やしたい」という人もいれば、「一生懸命働きたい」という人もいます。どちらが正しいという話ではなく、価値観の違いです。

でも、企業としてはこの違いをどう受け止め、どう組織デザインすればいいのでしょうか?

「とにかく休みを増やせば満足度が上がる」

「長時間働けば成果が出る」

といった単純な話ではないはずです。

 

私が担当しているDXや組織デザインの観点から、この問題を考えてみました。

 

働き方の多様化と「どちらも大事」な現実

企業の経営者やマネージャーは、「社員の満足度を上げながら、業績も上げたい」と考えるものです。しかし、「休みたい人」と「もっと働きたい人」が混在する組織では、どちらに合わせるべきか悩むこともあるでしょう。

 

例えば、週休3日制を導入した企業では、生産性が向上するケースもある一方で、「もっと働きたかったのに仕事の機会が減った」と不満に思う社員が出ることもあります。

 

また、経産省のデータによると、労働時間を短縮した企業の約60%が「生産性向上」を実感している一方で、約30%の企業は「人材不足が悪化した」と感じているという報告もあります(※出典:経産省「働き方改革の実態調査」)。

 

要するに、一律のルールを作るだけでは解決しないということです。

 

解決策は「個々の働きがい」を設計すること

ここで役立つのが、TOC(制約理論)やMG(マネジメントゲーム)を活用した業務の見直しです。

 

1. TOCで「ボトルネック」を見つける

「休みが足りない」と感じるのも、「もっと働きたいのに仕事がない」と感じるのも、業務のどこかに「ボトルネック」がある可能性があります。

 

例えば、ある社員が「残業が多くてしんどい」と言っているとします。でも、業務の流れを可視化すると、実はムダな作業や待ち時間が多いだけだった、ということもありえます。このボトルネックを解消すれば、「休みたい人はしっかり休めるし、働きたい人はより付加価値の高い仕事に取り組める」状態をつくることができます。

 

2. MG(マネジメントゲーム)で「お金と時間の流れ」を理解する

MG研修をやると、多くの人が「働く時間の長さよりも、何に時間を使うかが大事」だと気づきます。

MGでは、限られたリソースの中でどう利益を生むかをシミュレーションするので、「時間の使い方」=「経営の成果」につながることが体感できるんですね。

 

これを現実の会社に応用すれば、「残業を減らしても業績を上げる」働き方を見つけることができるはずです。

 

まとめ

「休みたい人」と「もっと働きたい人」がいる組織では、どちらかに合わせるのではなく、個々が働きがいを感じられる仕組みを作ることが重要です。

 

そのためには、TOCで業務のムダを減らし、MGで時間の使い方を最適化することが有効です。

 

✅ ボトルネックを解消すれば、少ない労働時間でも成果を出せる
✅ 仕事の価値を上げれば、働きたい人がもっと活躍できる

 

「働きやすい会社をつくりたい」「生産性を上げたい」と考えている経営者の方は、ぜひTOCやMGを活用した組織デザインを試してみてください。

 

具体的な導入方法について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください!

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お問い合わせ

中小製造業専門のIT参謀
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 ランディングページの制作支援
ITシステムの構築・運用のサポート
活動拠点 奈良県生駒市
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。