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背中を見ろというのは教育ではない理由

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毎年この時期に思うこと

今年も新入社員を迎えることができ、今年も新人研修を担当しました。ある意味、これだけ毎年新人研修を(新人と一緒に)受けている人はいないんじゃないかと思うくらい毎年受けてますね。

 

 

そして毎年この時期に特に強く思うことがあります。

 

背中を見ろって教育ですか?

私たちは、自分の子どもや部下に対して、「背中を見ろ」と言ってしまうことがありませんか? その背後には、「自分は頑張ってきたから、あなたも同じように頑張れ」という思いがあるかもしれません。 しかし、このような言い方は、教育としては不適切であると言わざるを得ません。

 

 

なぜなら、「背中を見ろ」と言うことは、相手に自分の考え方ややり方を押し付けることになり、相手の自主性や個性を尊重しないことになるからです。

 

また、「背中を見ろ」と言うことは、相手に自分のレベルやスタンダードを強要することにもなり、相手の能力や状況を考慮しないことにもなります。

 

さらに、「背中を見ろ」と言うことは、相手に具体的な指示やフィードバックを与えないことにもなり、相手の成長や学習を促進しないことにもなります。

 

では、どうすればよいのでしょうか?

 

答えは、「ほめて育てる」ことです。

 

これからの教育に必要なこと

「ほめて育てる」ということは、相手の良い点や努力した点を認めて褒めることです。 これは、教育的にも心理学的にも効果的な方法です。

 

 

教育的には、「ほめて育てる」ことで、相手に自信ややる気を与えることができます。

 

自信があれば、新しい挑戦や失敗に対しても前向きに取り組むことができます。 やる気があれば、自ら学びたいという欲求や目標が生まれます。 また、「ほめて育てる」ことで、相手に具体的なフィードバックや次の目標を示すことができます。 フィードバックがあれば、自分の得意な点や改善すべき点を知ることができます。 目標があれば、自分の成長や進歩を感じることができます。

 

 

心理学的には、「ほめて育てる」ことで、相手の自己肯定感や幸福感を高めることができます。

 

自己肯定感とは、自分自身を価値ある人間だと思う感情です。 幸福感とは、自分の人生に満足している感情です。 自己肯定感が高いと、自分の能力や価値を認めることができ、自分に優しくなれます。 幸福感が高いと、自分の人生に意味や目的を見出すことができ、自分に感謝できます。 これらの感情は、ストレスや不安に対抗する力にもなります。

 

 

ほめて育てることに否定的な人の中には「ほめそやす」「おだてる」ことと同じ意味で捉えている人がいますがそうではありません。

 

あ、でもこの話は長くなるのでまた別の機会に。

 

特に古い体質の企業へ

「ほめて育てる」ことは、子どもだけでなく、大人にも必要です。 特に、古い体質の企業が多い中小製造業は、このことを意識しなければなりません。

 

なぜなら、中小製造業は、人手不足や競争力低下などの課題に直面しており、若い人材の確保や育成が重要なカギになるからです。

 

しかし、中小製造業の多くは、「背中を見ろ」という伝統的な指導方法に固執しており、若い人材のモチベーションや能力を引き出せていません。

 

その結果、若い人材は中小製造業に興味を持たず、入社してもすぐに辞めてしまうという悪循環に陥っています。

 

 

これを打破するためには、「ほめて育てる」ことが必要です。

 

「ほめて育てる」ことで、若い人材に対して、中小製造業の魅力や可能性を伝えることができます。

また、「ほめて育てる」ことで、若い人材に対して、自分の成果や貢献を認めて評価することができます。

さらに、「ほめて育てる」ことで、若い人材に対して、自分のスキルやキャリアを向上させるための支援や指導をすることができます。

 

「ほめて育てる」ことは、教育ではなく指導でもあります。 子どもも大人も、「ほめて育てる」ことで成長しやすくなります。

 

「ほめて育てる」ことは、これからの時代に必要不可欠な教育・指導方法です。

 

 

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村上 郁 (むらかみ かおる)
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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。