先日、待ちに待った『ザ・ゴール3』のコミック版が発売されたのでさっそくKindleで購入。
1時間くらいであっという間に読んでしまいました。
私は本を読むのは嫌いではないですが決して本を読むのが早くはなく、最近は活字がたくさん並んでいるのを見るのも疲れるので今回はコミック版にしてみました。
コミック版、平易に書いてあるかもしれないが内容は薄くなってるんちゃうか~と、正直少し軽く見てましたが、読み始めたら身に覚えのある事が走馬灯のように蘇りまくってあっという間に読了w
このエリヤフ・ゴールドラット氏の著書『ザ・ゴール3 チェンジ・ザ・ルール』では、ビジネスの改革について議論されています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)において、IT導入だけでは真の改革を達成することができないという考え方が提唱されています。
IT導入によって、企業は業務の自動化や情報の共有、顧客対応の改善など、様々なメリットを享受することができます。しかし、これだけではDXが完了したとは言えません。DXは、ビジネスの在り方そのものを変えることを意味しており、IT導入による改善はそのための手段に過ぎないのです。
ビジネスの在り方を変えることがDXの真の目的であるとすれば、ルールを変えることが不可欠になります。ルールとは、ビジネスを取り巻く慣習やルーチン、社内のルールや規則など、様々なものを指します。これらのルールが存在することによって、ビジネスは一定の方向性を持ち、運営されているわけです。
しかしながら、ビジネス環境は常に変化しています。新しい技術や新しいビジネスモデルが登場し、競合他社も変化しています。このような状況下で、ビジネスが今までのルールに固執し続けることは、逆にそのビジネスを危険にさらすことになります。
口頭での指示や紙ベースでの情報共有、そして現場や特定の部署の改革に熱心で部分最適に陥る状況などは私がこれまで関わってきた企業でもよく見られました。
なかなか改革がうまくいかないところもありましたが、その理由をこの書籍では明確に示してくれています。
ルールを変えることによって、ビジネスは新しい環境に適応し、競争力を維持することができます。また、ルールを変えることによって、より顧客志向のビジネスモデルを採用することができるようになります。このように、ルールを変えることは、ビジネスのDXにおいて不可欠な要素と言えます。
私が関わりDXがうまくいかなかった企業は、仕組みだけを新しくして人やルールが変わらなかったり追い付けなかった企業です。
しかし、ルールを変えることは簡単なことではありません。社内の文化や組織の構造、ビジネスプロセスなど、多くの要因が影響し、ルールの変更には多大な努力が必要です。しかしながら、ルールを変えることができれば、ビジネスはより柔軟性のあるビジネスモデルを構築し、変化に対応しやすくなります。このように、ルールを変えることが真のDXを達成するために不可欠な要素であると言えます。
そのために私はほめて育てるほめ育や、Googleの事例で有名になった心理的安全性などの働きたくなる環境づくり×みんなが自由になるIT化=DXと定義しています。
また、ルールの変更にはデータ分析が欠かせません。ビジネスの変化を正確に把握するためには、多角的な視点でデータを収集し、分析する必要があります。このようなデータ分析によって、新しいビジネスモデルの構築や顧客ニーズの把握、業務の改善など、ルール変更に必要な情報を得ることができます。今、私の会社では少しずつIoTを導入し設備の稼働率のデータを蓄積しています。
さらに、ルールを変更するためには、組織のリーダーシップや社員の参加が欠かせません。ビジネスが変化することによって、社員の役割や業務内容が変化することもあるため、社員の意識改革やスキルアップが必要になります。そのためには、リーダーシップのもと、社員が自発的に変化に参加できる環境を作り出すことが必要です。こちらもほめる人材育成をベースにした人事考課制度を構築、運用に入っています。
まとめると、IT導入だけでは真のDXを達成することはできません。ビジネスの在り方を変えるためには、ルールを変更することが不可欠です。そして、ルールを変更するためには、データ分析や組織のリーダーシップ、社員の参加が必要になります。このような変化に対応することで、ビジネスはより柔軟性のあるモデルを構築し、DXを達成することができるのです。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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支援内容 |
ランディングページの制作支援 ITシステムの構築・運用のサポート |
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定休日 | 土日祝 |