生産性と社員のモチベーションが
上がる工場の作り方

【シリーズ:DXと人材育成】第5回(最終回)

オススメ記事

LINEで送る
Pocket

未来をつくるのは「仕組み」と「信頼」――DX×人材育成のこれから

中小企業にとってのDXとは、単なるデジタル導入ではありません。
それは「技術や知識が人に偏りすぎている」という長年の課題に対して、「仕組み」と「継承」を実現する武器です。
一方、人材育成は「教え方を属人化しない」「成長の軌跡を見える化する」ことで、個人ではなく組織として学ぶ力を育てます。

この2つは別物ではなく、相互補完的な両輪です。

  • DXによって教育の“再現性”を高める

  • 人材育成によってDXを“使いこなせる人材”を育てる

  • 両者を通じて、「人が辞めても残る仕組み」を整える

結果としてできあがるのは、「人に依存せず、人を信じる組織」です。

ここに至るには、いくつかの覚悟と選択が必要です。

  1. “今あるやり方”を手放す勇気
    → 属人化や昔の成功体験を再評価することから始まります。

  2. “人は辞める”を前提に設計する度量
    → 辞めても価値が循環する仕組みを整えれば、恐れる必要はなくなります。

  3. “学ぶ組織”として文化をアップデートする意志
    → 教える人を称え、育てることが当たり前の職場を目指すことです。

社会課題が複雑化する今、必要な技術が埋もれ、若手が敬遠する業界は、本来もっと尊敬されるべき存在です。
その技術や現場が持続可能であるためには、「変わらないこと」ではなく、「変わり続けられる仕組み」こそがカギとなります。

私たちは、人を信じ、技術を仕組み、未来をつなぐ存在になれる。

DXも教育も、そのための手段です。
そしてそれは、“生き残るための改革”であると同時に、“誇りを取り戻す道”でもあるのです。

LINEで送る
Pocket

お問い合わせ

中小製造業専門のIT参謀
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 ランディングページの制作支援
ITシステムの構築・運用のサポート
活動拠点 奈良県生駒市
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

コメントを残す

           

中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。