ビッグモーターの保険金不正請求問題に
端を発する一連の騒動をみるにつけ、
経営者の姿勢が企業体質にも
はっきり現れてるなぁと思いますね。
中小企業、零細企業、
企業規模が小さくなればなるほど
経営者の色が如実に出ます。
私自身、中小のIT企業と
製造業を何社も経験してますが、
特に中小企業はほんま社長の色がでます。
どれだけ優秀な幹部がいても
結局は社長の判断、決断次第。
私の過去の実体験でも
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していた
ベンチャーが資金繰りに窮して身売り
ある日突然呼び出されて
「明日から来なくていい」と
海外ドラマのようなクビ宣告を受ける
などなど
自分としては社長の右腕、側近として
社長の意を汲んで他のメンバーと
コミュニケーションを取りつつ
IT化や人材育成を進めていたつもりが、
会社からはそう評価されていなかった
という悲しい経験も。
いま改めて考えてみれば全部
上司や経営者との認識のズレがありました。
社長の現状認識と将来のビジョンをもっと
はっきり、しっかり、くっきり聞けばよかった。
たとえ嫌な顔をされてもあいまいにせず
明確にしなきゃいけなかった。
社長の想いを十分に引き出し
社長の想いを理解しなきゃいけなかった。
前職で『ほめ育』の導入に
夢中になったことがありました。
ほめ育とは
スパイラルアップの原さんが提唱する
「ほめて育てる」人材育成方法
いわゆる
ほめそやす、おだてあげる、
相手をいい気分にさせる
だけのほめるとは違い
企業の目的に沿って
ほめる基準を作るのがポイント。
自分や相手の気分や環境に影響され
ほめたりほめなかったり、ではなく
・自己肯定感
・自己効力感
・自己有用感
を高めることで
結果、会社が良くなる方法。
これを半年以上かけ、お金もかけ、
幹部をはじめメンバーの時間も
相当使って研修を行ないました。
研修期間が終わり、さあこれからは自走
つまり自分たちだけでほめ育を実践
という段階で当時の社長から出た言葉
俺は無理やり人をほめることなんかできへんw
・・・
これを目の前で半笑いで直接言われた時の
衝撃はもう、ね、膝から崩れ落ちそうでした。
(会議室で座っていたので
腰が抜けると言った方がいいか)
当時、ほめ育導入に熱心になったのは、
プレセミナーを受講した時に
とグサグサッと刺さったから。
すぐさま当時の社長に上申しOKもらい、
企業向け研修を受講することになりました。
いまから思えば当時の社長は
ぐらいだったのかも。
社長自身のほめ育への理解や
私の社長への意思確認が
不十分だったかもしれません。
こんな状態だったので、
あれだけ毎月時間をかけたほめ育も
研修期間が終われば下火に。
我々当時の社員が続けることを
否定はされませんでしたが、
社長がやらないって言ってるものを
推し進めるわけにもいかず。
あれだけ熱を上げたほめ育は
そっと、終了。
IT化やシステム導入も
人材育成や研修も
出発点はやっぱりここ
<社長の想い>
なんよなぁ。
たとえ自分が幹部であっても
経営者の「こうしたい」と
ズレたらダメ。
ほめ育やTOCなどの方法ありきではなく
社長の「こうなりたい」を
しっかり把握することが私たちの出発地点。
なのでTOCにかじを切ろうという今、
私がやらないといけないことは・・・
社長インタビュー
(つづく)
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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