vol.883
キヤノン、日立製作所などの
メーカーが半年程度の
専門教育をする。(2021年7月7日付日経新聞朝刊より)
プログラム言語やセキュリティーなど
必要に応じ統計や解析、代数などの
基礎知識も学べる・・・
へぇーすごいですね!
工場勤務の職種の中でも
品質管理や設計、開発職など
いわゆるデスクワークの
多い職種なら
アリかもしれません。
それはデスクワークだから?
そうではなくて、
パソコンやスマホを
普段から使う業務が多いので
ITの知識があれば
IT機器やシステムを使うことで
効率化が図れることを
イメージしやすいから。
でもこの記事によれば
まさに製造の現場にいる人にも
DX教育を施し、
全く違う分野の仕事を
させるみたいに
書いてあります。
工場の現場の人の
DX人材へのジョブチェンジは
ドラクエやFFのように
やりこめばできる
ようなものではありません。
ゲームの世界のジョブチェンジは、
それまでに培ったスキルを
ある程度引き継いでいくので
メリットありますが、
生身の人間にとっては
僧侶が戦士になるって
そりゃ難しいでしょ。
世の中には、プログラミングも
セキュリティ対策もそれぞれに
専門でずっとやってきた人が
いらっしゃいます。
そんな中、日曜大工、DIY的に
趣味の延長からスタート
するならいいですけど
1年やそこらで
プログラマーとして
使い物になる人って
そんなに多くないはず。
こんな贅沢ができるのは
人員がたくさんいる
大企業だからです。
人員が限られる
中小製造業は
この記事にあるような
DX人材を育成し
ソフトウェアや新サービスの
開発をする暇があったら
現場の生産効率アップや
品質向上、歩留まり向上に
力を入れます。
生産現場に必要なのは、
今すでにあるDXを体感すること。
LINEでコミュニケーションでもOK
PayPayで非接触の支払い、
銀行アプリで振込、
Googleマップを使って
見知らぬ土地を行く、
ITって便利、
こんなことに使えるのか、
という気付きが必要。
ここから、
この紙をなくせないか?
指示がもっと
分かりやすくならないか?
ってあたりを
付けられるようになる。
そのためにまず学ぶべきは
中小企業の場合は社長です。
社長が率先して
デジタルを理解し、
そのうえで自社では
何にどう取り組むか
を決めていかないと
大企業のように
リスキリング(学びなおし)
なんて言ってる余裕はありません。
新免鉄工所では社長がすでに
デジタルを理解していたので
私が入社してすぐに
工場全体のWi-Fi化や
生産管理クラウドの導入
を決められました。
次は現場にこれらのシステムを
おろしていくこと。
ここで製造現場の人たちへの
教育が必要になります。
それこそ社長と一緒に
進めなければ
中小企業の製造現場の
DXなんてできません。
まず今あるDXを実社会で経験し、
次に現場にDXの教育をしていく。
中小企業のDXの第一歩は
社長のDX教育から、ですよ。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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ランディングページの制作支援 ITシステムの構築・運用のサポート |
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