
中小製造業や建設・塗装などの現場には、「あの人じゃないとできない」「ベテランの感覚で判断している」仕事が今も多く残っています。
これらは確かに、品質を守る最後の砦であることも事実です。しかし同時に、それが若手を遠ざける最大の壁にもなっているのです。
若手から見れば、属人化された現場はこう映ります:
何が正解か分からない
聞きにくい、怒られる
失敗したら評価されない
自分にできる未来が見えない
つまり、「やれば覚える」ではなく、「覚えられる仕組みがない」ことが問題なのです。
これを放置している限り、若手は定着せず、ベテランが定年を迎えた瞬間に会社の技術も消えてしまいます。
では、どうすれば属人化を解消し、若手が入りやすい現場をつくれるのか?
まず必要なのは、仕事を“見える化”することです。
手順、基準、道具の扱い方、注意点――ベテランが自然にやっていることを言語化・動画化・チェックリスト化していく。
これにより、「誰でも最初の一歩が踏み出せる」状態をつくることができます。
次に、教えることが“評価される”文化をつくること。
「仕事ができる人=偉い」ではなく、「仕事を伝えられる人=尊敬される」という価値観への転換が重要です。
そして最後に、失敗を許容できる環境です。
教わった通りにやっても失敗することはある。そのときに「なぜ?」と一緒に考える対話がある職場は、若手が自ら学び、定着する場になります。
「その人しかできない」ことを誇る時代から、
「誰でもできるようにする仕組みをつくれる人」を称える時代へ。
それが、現場に未来をつくるDXの第一歩です。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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支援内容 |
ランディングページの制作支援 ITシステムの構築・運用のサポート |
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活動拠点 | 奈良県生駒市 |
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定休日 | 土日祝 |