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【シリーズ:DXと人材育成】第1回 「人がいらなくなる」ではなく「人が主役に戻る」ためのDX

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かつて「職人技」「手に職」「見て盗め」といった言葉が美徳とされてきた中小製造業の現場。
熟練工が技術を抱え込み、それを後進が背中で学ぶ――そんな姿に誇りすら感じていた方も多いでしょう。

しかし今、同じような現場で「人が育たない」「技術が継承されない」「辞めたら終わり」という危機に直面している企業が増えています。

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるIT導入ではありません。
それは「技術やノウハウを人から企業に移す」ための手段であり、
「人がいらなくなる」のではなく、「人が“本来やるべき仕事”に集中できるようにする」ための変革です。

 

ところが現場では、「仕組み化=リストラの兆し」と捉える心理が根強くあります。
特に長年勤め上げたベテランにとって、「属人化の否定」は「自分の価値の否定」にも感じられるのです。
この反発や不安を無視して改革を進めれば、表面上は整っても、現場の協力は得られません。

 

では、どうすればいいのか。

 

答えのひとつは、「仕組みに残せる技術こそ、未来に残る価値だ」と伝えることです。
属人的なやり方を仕組みに落とし込むことで、その人の仕事は“標準”になります。

 

それは単なる効率化ではなく、「あなたの考え方が会社の文化になる」という最高の敬意の表明でもあります。

 

DXは人を排除するためではなく、人間らしい仕事に集中できるようにするための“再構成”です。

 

「奪う」のでなく「預ける」。その視点こそが、現場に希望を与え、未来をつくる起点となるのです。

 

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お問い合わせ

中小製造業専門のIT参謀
村上 郁 (むらかみ かおる)
支援内容 ランディングページの制作支援
ITシステムの構築・運用のサポート
活動拠点 奈良県生駒市
営業時間 平日9時~18時
定休日 土日祝

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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。