vol.831
ワクチン接種記録システム、
VRSがいろいろ課題を
抱えてるみたいですね。
このVRSの操作方法は
接種券に印刷された数字を
タブレット端末で読み込む。
これだけ。
これだけだったはずが
なぜ全国ニュースになるほど
問題になっているのか。
このVRS開発の発端は
厚労省の担当者が官邸に、
「誰にいつワクチンを
接種したかを集計するには
2ヵ月かかる」
と説明し、
これに官邸が激怒したこと
だったとか。
そりゃ怒るわ。
2週間に一回
打たないといけないのに
1回目を打ったかどうかが
分かるのが2か月後では
話になりません。
そこでこのVRS、
官邸主導で開発されました。
ところが問題がいろいろ出てきた。
焦点がなかなか合わない
etc.
そもそも、なんでOCR?
バーコード読み取りに
しなかったのかなぁ。
OCR読み取りというのは、
紙などに書かれている文字を
認識する技術です。
人間なら数字や漢字を
見た目で判断しますが、
機械って案外めんどくさい(笑)
バーコードやQRコードは
機械が認識しやすいんです。
黒い線の太さと間隔だけで
読み取れるバーコード
四角い黒の配置だけで
読み取れるQRコードに比べて、
数字は2と5、5と6とか
使用するフォントや
印刷具合によって間違えやすい。
技術選択の背景は分かりませんが
なんか事情があったんでしょうね。
スマホで写真を撮ることが
多い人ならお分かりと思います。
自動で焦点を合わせる機能は
便利なんですけど、
スマホやタブレットの場合
正確に反応してくれない時があります。
そしてこの特徴を知らない人は
カメラを向けて
すぐにシャッターを切って、
ピンボケする!
ってなります。
一番の対策は
カメラと書類の高さを
固定すること。
このタブレットでの
OCR読み取りの
最適な距離は
約7.5cmだそうです。
こんなん、いろんなもんで
調整出来るやん。
高さを合わせるだけなので、
段ボールでも、雑誌を積んでもできます。
要は高さを一定に保つことと、
手振れを防ぐこと。
これができたら専用の台がなくても
何でもいいんですよね。
って思いました?
これを笑える人は
現場を知らない人。
こういう対応は
現場では当たり前です。
そうか、高さを固定したらいいんや。
専用台があったらええけど、
まず手元にあるもので
どうにかできないか。
むしろこういう
アナログな発想が
現場ではめちゃくちゃ大事。
これができない現場は
何に関しても
硬直的な対応
しかできないでしょう。
DXを進めるためには
段ボールだろうがなんだろうが
手元にあるもので工夫する
現場力
が必要です。
ちなみに高さを維持するための
スタンド(台)、
急遽政府が自治体に
配布することになったそうです。
VRSをうまく使えるように
こんな動画も公開されています。
↓
政府のIT統合戦略室から
VRSに関する情報が
発信されています。
↓
こういう取り組みも広く
世間に知れ渡ってほしい。
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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