vol.891
いやぁ、新聞で読んだり
人づてで聞くのと
直接本人の口から
聞くのでは
伝わり方、伝達力
が全然違うと実感しました。
直接お話を聞けて
良かったです。
常日頃から私は
IT技術は想いを伝える
手段の一つだと
考えていますが、
昨日はリアルな声の伝わり方に
身震いしましたよ。
リアルと言っても
このご時世なので
リアルタイムのリアルですが。
そして場所は遠く離れた
Zoomの向こうでしたけど、
これが実際に目の前にいて
同じ空気を吸っていたら
もっと違う感覚を
得られたのかなぁ
とも思います。
広島で有名な回転寿司の
『おんまく寿司』さんが
2020年5月7日、
4つの全店舗を閉めました。
<その時掲示された貼り紙>
当時はいろんな飲食チェーンが
苦境にあえぎ始めた頃
この話を聞いて私が
「はや!」と思ったのも当然。
東京商工リサーチによれば、
広島県内で複数展開する飲食店が
新型コロナウイルスの影響で
閉店するのは
おんまく寿司が
初めてだったとのこと。
一年以上前の話なので
今とはかなり状況も
違っていたはずですが、
その素早い決断の裏に
何があったのか。
おんまく寿司社長だった
吉井食品株式会社の吉井社長から
直接聞ける機会を得ました。
↑
40代前半のお若い社長。
先代の想いが詰まった
店舗を閉める決断
それに対する家族の反対
300人近くの
全従業員解雇
すべてが苦渋の決断
だったことが
朴訥(ぼくとつ)とした
話し方からも
ひしひしと伝わってきました。
先代がまだ元気であれば、
自分には思いつかないような策で
店舗を残したのではないかと思う
(全店舗閉店したことは)
今でも後悔はある
吉井社長はそう
おっしゃいました。
やることはすべてやり、
その結果を真摯に受け止め、
決めて、実行する
その姿にめちゃくちゃ
感銘を受けました。
今回の講演会の参加者には
店舗経営者や中小企業の
経営者がたくさん。
お店は始めるより
閉めるほうが大変
というのは皆さん
おっしゃるところ。
その大変なことを
決めるまでには
保健所の担当者と何度も話をし、
店舗でできる対策を講じ、
事業計画を書き換え、
あらゆることをされていました。
そしてその結果が全店舗閉店でした。
「じゃあ今も続けてる
他の回転ずしを見て
どう思われますか?」
この問いに吉井社長は
「やってへんやん」
と思ったとのこと。
当時保健所の人と
相談していた対策を
今、どこのお店も
完璧にはやっていない。
「これでいいなら
おんまく寿司も・・・」
と考えだしたら
やるせない気持ちにも
なりますね。
今はマグロ専門のお店を
ネットで運営しておられます。
ネット事業があったから
実店舗を閉められた
とも思われるでしょうが、
このネット事業は
コロナ以前から始めていたこと。
ネット事業開始、店舗閉店、
すべては事実。リアルです。
タラレバはありません。
すべてはその時の状況で
社長自身が決断してきたこと。
その話の内容の迫力に
圧倒されて聞いていました。
こりゃあ肉声でないと
伝わらんわー。
そうです、
リアルが一番
です。
でも今の時代に
「リアルしかやらない」
という人がいます。
そういう人が理由にするのは
リアルでないと正しく
伝わらないから
ええ。みんなそれは
分かっています。
リアルとオンラインの違いも
みんな認識してきましたよね。
でもだからといって
リアル以外ではやらない
と判断していたら、
今回の吉井社長の話は
永遠に聞けなかったかもしれません。
コロナ禍の苦渋の決断
その裏にあった話を
ご本人から聞くことができたのは
オンラインという手段
があったからです。
ベストではないけれども、
一番ではないけれども、
何とか伝えよう、
知ってもらおうと思ったとき
リアルにこだわるのかどうか。
リアルにこだわるばかり
誰にも伝えられずに
時間だけが過ぎていっても
後悔しませんか?
今できることを
全部やる。
私たちが今回、
吉井社長に直接お話を
お聞きすることができたのは
とても貴重な機会でした。
みなさんもリアルにこだわりすぎず、
今できることを考えてみませんか。
ちなみに今、
マグロの吉井のネットショップ(本店)で
クーポンコード
714
を入力すると
7月いっぱいは割引が
適用されるそうです。
↓
※講演会に参加してなくても
適用されるとのこと。
さぁ、今できること
=マグロ買うことを
今やりましょ(笑)
中小製造業専門のIT参謀 村上 郁 (むらかみ かおる) |
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