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「人はもともと善良である」から始める経営—人のせいにしない仕組みづくりの本質

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毎週月曜に開催される「月曜たくらみ会」。

 

今回は前回からの続きとして星野玄さんの発表にあった「人のせいにしない仕組みづくり」について深める対話をしました。

 

 

「人のせいにしな」ければ「仕組みづくり」が進むのか?果たしてそれだけでどんな組織も仕組みづくりがうまく進むのか?

(私はこの問いに「うん、確かにうちの会社はそれだけじゃ無理だな」と頭がもげそうなほど頷く)

 

「人のせいにしない」と「仕組みづくり」の間に、重要な要素があるのではないか?

例えば、メンタルや感情が関係しているのでは? という問いかけからスタート。

 

対話の中で最初に私に刺さったのは、「仕組み化」の技術を支えるベースにあるのは「対話」であり、その対話を成立させるには「心理的安全性」が必要不可欠だということ。

確かに、TOC(制約理論)やMG(マネジメントゲーム)に集まってくる人たちは、高い視座を持っている傾向が強い。

 

では、うちの会社の人たちはどうか? もしかすると「視座が低い人の集まり」なのか?と考えると、そこには違和感を覚えます。

 

「もともと善良」とは?

この対話の中で、私は「人はもともと善良」とは思えない場面があることを話しました。確かに、人は「正義」や「善良」という言葉を使いますが、傍から見ると実際にはそうとは思えない状況を何度も見てきたからです。

 

しかし、その時に玄さんが言った言葉にハッとさせられました。

「善良であるかどうか」ではなく、「もともと善良」からスタートしないと仕組みづくりはできない。

 

私はいつの間にか「善良かどうか」を判断しようとしていました。でも、その判断はあくまで自分の基準です。

仕組みを作る上では、まず「人はもともと善良である」という前提をそのまま置くことが必要なのではないか?と気付かされました。

 

 

環境が人をつくる

さらに、この考えがすっと腑に落ちたのは、かずみんさんの話を聞いたときでした。

 

彼女の前職では、やくざの人が顧客として訪れることがあったそうです。最初は怖いと感じたものの、その人の生い立ちを知ると、「私も同じ境遇ならグレたのではないか」「人は環境によって変わる」と思ったと言います。

 

そう、人のせいにしないとは、「人が生まれながらに邪悪なのではなく、環境が影響を与えている」ということとつながります。

「他人のせいにしない」ではなく「人のせいにしない」というのはそういうこと。だからこそ、「人のせいにしない仕組みづくり」には、環境整備が重要なのです。

 

仕組みづくりの本質とは?

この対話を通じて、「人のせいにしない仕組みづくり」には、以下のようなポイントがあると感じました。

 

 

「人はもともと善良である」ことを大前提とする
(人の善悪を判断しない)

 

心理的安全性を確保する
(安心して対話ができる環境をつくる)

 

対話をする中で仕組みを作っていく
(善良即ち仕組みができる、わけではない)

 

 

TOCでは「ボトルネックの解消」が鍵になりますが、それは技術的な仕組みだけでなく、組織の「心のボトルネック」を見つめ直すことでもあります。

 

結論:「人はもともと善良である」から仕組みをつくる

今回の対話を通じて、「人のせいにしない仕組みづくり」は、単なる技術論ではなく、「人はもともと善良である」という大前提から環境を整備することが大切だと改めて感じました。

人は「正しいか」「間違っているか」ではなく、どのような環境で育ち、どのような影響を受けたかによって変わります。

だからこそ、人のせいにしない仕組みづくりには、対話のできる環境整備が不可欠。

 

まずは「人はもともと善良である」と腑に落とすところから仕組みづくりを考えてみませんか?

 

 

さぁ、『ザ・チョイス』を読み直そうdouble exclamation

 

 

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中小製造業のDX部長

                               
名前村上 郁
住まい奈良県

Profile

17年間IT業界に身を置き
2012年製造業のWeb担当に転身。

2020年から新免鉄工所のDX事業部にて
社内外のDXを推進中。